2008-05-10

だい蟻 II

ふしぎな煮物を作ろうと思い立ちました。

ふしぎと言ってもいろいろあるわけで、作るからにはコンセプトを決めねばなりません。
味でふしぎを出すのはむずかしい。
材料でふしぎを出すには金がない。

技術も資金も不要なふしぎさをということで、「作り手の意図が読めないふしぎ」を目指してみることにしました。
あと、現実問題やみが飢えたくはないので、「食えるもの」という絶対条件をつけました。

材料:

  • 安売りのとき買い込んできたのの残りのにんじん
  • 芽がボコボコ出てきていい感じに隆々なじゃがいも
  • 同じく安売りを買い込んできて冷凍してある、取り出すのにも難儀する豚肉



手抜きモードなので、切り方なんか適当です。凍った豚肉はまな板にガンガンぶつけて取り出しました。
沸かした水にボコボコ放り込んで、コンソメとか塩とか砂糖とか入れてそれっぽい味にします。
ここまでで絶対条件クリア。遊びタイム開始です。


……鍋の中の材料がなんか味噌汁の具に見えてきました。もう少しがんばれば豚汁ができそうです。
そんなかんじにインスピレーションを得たので、とりあえず味噌汁っぽくわかめを入れてみました。
見た目がわりかしふしぎになりました。もうひとひねり欲しいところです。

……わかめがアレです。少し和風に傾倒しすぎた気がします。ここは「本格な洋風をやろうとして失敗したかんじ」に仕上げてみようと思いました。
冷蔵庫にはおあつらえ向きのブツがありました。赤ワインです。おいしくないので減ると単純にうれしいです。
塩ベースの煮物ですが、気にせずドボドボと入れてみました。おお、色が変わった。まぜまぜ。
なんだろうな、下校中に道草ついでのイタズラをしてしまって 苦笑しながら隠蔽を試みる小学生の心境、とでもいいますかね。


味見しながら適当に香りが飛ぶまで煮立たせて出来上がりです。食べてみましょう。

うーん。ふしぎ。
まずワインの香りが異質です。ビーフシチューだったら合うんだろうなーって味してる。
つぎにわかめが謎です。こいつのせいで、ぜんたい明かに洋風のくせして、頭から「肉じゃが」という単語が消えません。ちなみに味噌汁の気配は微塵もしません。
全体的な風味が謎です。わかめとワインの香りがなぜか調和してます。ついでにいうと、ふつうにおいしいです。


見ただけで作りの適当さがわかるという。


というわけで、目標通りふしぎな煮物がめでたく完成したのでした。

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