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世界のパイ展2009

おいしいです。
PIE'09.
Photo Imaging Expo 2009.
おいしいです?


Photo Imaging Expo.
「年に一回、三月末にひらかれてるイベントで、写真関係の最新情報が各社勢揃い」らしいのです。
技術好きやみにはたまらないイベントです。
帰筑(読み:きっく)ついでに行ってきました。

※イベントレポートにつき、またまた長いです。


東京国際展示場


とは世に言う東京ビックサイト (TBS?) のこと。
お台場にあります。ゆりかもめでいくのです。

ゆりかもめっておもしろい。電車のくせにタイヤで走る。そして自動運転。
水上バスとか飛行機とかいろいろ見えて、レインボーブリッジを首都高と併走して、四角いビルにメタリックなボールが埋まった形の某テレビの前にも停まったりして、そうしてやたらとくねくねかくかくしながらビックサイト前まで乗るのです。



これがそれ。



いりぐち。




どうでもいいけど、BIG SITEだと思ってたら BIG SIGHTってなってて、ちょっとびっくり。
この日はPIEのほかにバイク展やってました。東京モーターサイクルショーというやつ。

TBS、東と西2つの部分に分かれるらしい。
間にながーい廊下が通ってて、空港みたく動く歩道が敷いてある。
ステップがクッションみたくふかふか沈み込む、なんとなく幸せになれる歩道。



ホール前のかんばん。




予約すればタダで入れて、予約なしだと1000円。学生証だせば予約なしもロハでいける。
おいしい その1:写真用品の分厚いカタログ(840円)をもらった。


展示のあるホールは巨大な体育館な趣。
地面はコンクリ。天井は高え。
カメラ首にかけたひとが大量に歩き回ってる。

いろんな企業がブース出してる。
説明員みたいな女のひととかいる。
これがイベントコンパニオンというやつか。



てんじょーたかい。



ぐるっと360°




四日間まいにち1万人強ずつ来てたって話です。


ブースいろいろ


写真にしても発色のよい画面。



プロ用の高級ディスプレイつくってるEIZOのブース
おいしい その2:すごい力の入ったオールカラーな冊子もろうた。







どっちかってとインテリア。



カール・ツァイス。望遠鏡とかプラネタリウムの機械とかもやってる光学機器の老舗。
カメラ用レンズ売ってた。一本15まんえんとか(!)。







高速連射でヒットした瞬間が撮れる!



ボクシング? っぽいひとがステージの上でびしばし動いてたCASIOブース
デモ機でハイスピードムービーを体験だ!

パンチで紙風船を割るアクションがたのし。秒300コマってすげえ。くるくる舞う紙吹雪もしっかり見えるぜ。








LUMIX一眼の分解展示。かっこいい。小さい。




Panasonicブース。見て楽しめるのが多かった。
一眼の小型化がすげえ……







これは個人認識のデモ。設定した優先順位でピント合わせしてくれるらしい。







SONYブース。望遠レンズ体験会?

1. サッカーのユニフォーム着たコンパニオンがいっぱい出てきて、踊ったりポーズとったりする。



こんなふうに。



αはSONY一眼の名前ね。

2. そのうちステージの真ん中からワールドカップトロフィー(2010年のやつ。日本初上陸らしい)が登場。



こんなのが。




3. それをちょっと高いとこに据え付けられた望遠レンズ付き一眼ですきに狙う。
……ブツが恐ろしく光ってるので撮るのにまったく苦労しない(笑



こんなのが何台も。




上のは400mm(倍率でいえばx15?)ぐらいの超望遠レンズだったかな。
ファインダーからだとこんなふう



にみえる。




超音波モーター駆動のオートフォーカスが鬼のように高速でびっくり。このスピードだけでも魅力すぎる……

あと、ぐるっと回しながら撮るだけでパノラマ写真できるカメラってのがあったんだけど、パノラマ合成の速度(数秒)に感動した。これすごい遊べるじゃんね。






Nikonの展示は目の保養。



レンズずらり。



さいきんのレンズは非球面なのです。




写りの歪みとか色収差(プリズムっぽく色が分かれる問題)を抑えるための非球面らしい。







リンパくんのふるさと、OLYMPUSのブース



潜って撮れる防水キット。
ボタンがぜんぶ外から押せるようになってて、見た目がとてもアレゲ。




ここはなんだか防水機能を重視してるっぽい。
防水カメラ(数m防水?)を防水ケース(数十m防水?)に入れて使うことを想定してるんだとか。




これは立体視聴セット。




高速でチラチラ動く画面が専用の眼鏡で3Dに見えるというしろもの。
眼鏡のほうに仕掛けがあって、画面の切り替えに連動したシャッターになってるんだと。



こっちは超々望遠体験セット(笑




左のはリンパくんの後継にあたるカメラ。26倍ズーム搭載。
これにテレコンというレンズをくっつけると右のになるんだけど、これで1200mm相当44倍(画角にして2°)という もう冗談みたいな望遠ができるらしい。



FAQ = Frequently Asked Questions; よくある質問




よっぽど「xDピクチャカードってぇ、宇宙でも使えますか~?」って聞いてこようかと思った。







Wacomブース。ペンタブで業界標準張ってる会社。



intuos4のぼりが立ってる。




発表されたばかりのintuos4、実機が置いてあった。
いままでのかゆいところがいろいろ改善されてるっぽいですよ。

おいしい その3:はがきサイズのインクジェット光沢紙もらうた。






物理屋が持ってそう(というのはやみの偏見)



SEKONICブース。露出計(明るさを教えてくれる)とかカラーメーター(色温度がわかる)とか。
露出なんてカメラの画面見てればいいじゃんとか思ってたけど、カタログ見たらちょっとほしくなった。カメラ単体だと不便なところを絶妙に補ってくれる機械なのね。







でかいプリンタのデモやってたCanonブース



シュールな図だ。



こいつでA1ノビ(24インチ。A1よりちょっと大きい)が印刷できるらしい。

  • ロール紙にA1標準モードで1枚印刷すると4分かかる。
  • 1枚あたりインクコストは160円。
  • プリンタのくせにハードディスク80GB積んでる。
  • インクタンクは130ml×12色(ふつうのプリンタは数ml×4色)。
  • 気になるお値段は36万円(スタンドが別売り5万円)。



もっとでかいプリンタも作ってるらしい。
B0ノビ(44インチ)サイズのは70万円。
60インチサイズのは200万円。
インクタンクは最大で700ml。
ペットボトルみたいな規模でインクが12本揃ってたぷたぷしてるわけだ。見てみたいなー。



こっちは500mm超望遠レンズ。



「キヤノンの大口径望遠レンズ」ってことで、命名! キャノン砲

カタログによれば、光学系17枚構成(うち蛍石レンズ1枚)、超音波モーターAF、レンズ内手ぶれ補正、500mmでF4の大口径。
テンションの上がる文字が並んでおります。







いっこくらい部屋に置かせてもらえないかな……



どこのブースか知らないけど、きらきらしてきれいなので撮ってきた。







FUJIFILMブース


緑色がきれい。




なぜかブース内にバイクが。


FUJIFILMロゴの入った謎バイク。
なんやら影の形がおもしろいことになってる。



さいしょモーターサイクルショーから借りてきたのかと。
3Dカメラの試作品用に奥行きがある被写体ってことで置いてあるっぽい。



そんでこれがその3Dカメラ。




この顔っぽい見た目は…… よいですね…… とてもアレゲで……

独立した光学系が2つ。マイクも2つ。
カメラの液晶で裸眼立体視ができる。
デジタルフォトフレーム(写真専用の再生機)も3D。
で、印刷も3D(どういう原理か、刷り上がったものまでしっかり立体に見える)。
これはFuji、かなり本気っぽいです。







オプション品をいろいろ出してるHAKUBAブース
ディフューザーという、フラッシュを柔らかくするやつを試させてもらった。いいなーこれ。

三脚、レンズフィルタ、液晶保護シール。
それに印画紙、写真立て、アルバムだとかがあると思ったら、スタジオボックスを売ってたり。
なんと脈絡がない!(笑
サンワサプライみたいなかんじっていえば わかるひとにはわかるかも。

おいしい その4:けっこうしっかりしたトートバッグもろうた。







Horizonのブース。Horizonはホリゾンと読むらしい。



やたらと近代的な製本機。




製本位置のズレとかいろいろタッチパネルからミリ単位で指定可能。
こんなインテリジェントな装置があれば新歓譜も苦労せずに済むだろうものを。



「工作機械だよ」って言われたら信じるかもしれない。




製本装置をさらに自動化してくと、製本「システム」と名前が変わるらしい。
たぶんパソコンから操作して、待ってるだけで自動で本ができてくるような機械(だと思われる)。
# それはある意味ほんとうに工作機械かもしれない







電通大。手ぶれと 手ぶれ補正の研究をしてるらしい。
「撮るだけで手ぶれ補正の効きがわかる画面」がおもしろかった。



手ぶれ補正なし。
グリッドにわかりやすい隙間が出てる。



手ぶれ補正あり。
なんか間を補完したっぽい跡が……!(苦笑








こんかい個人的にいちばん楽しかったのが京立電機つうところ。
デジタル一眼を組み立てるのに使う、調整用の精密測定機が置いてあった。
業界標準になってて、どの会社の工場もみんなここの機械が入ってるんだと。

アーチ型の機械。
アーチの内側にセンサーがびっしりついてて、フラッシュの光量ムラとか調べるんだって。

箱形の機械。
カメラを横にくっつけて、撮像面の平行をみたり、シャッターの降りるタイムラグをみたり。

公式サイトの写真。撮影禁止だったので。

説明してくれたおっちゃんがすごいいいひとだった(*´▽`)
「一眼もみんなデジタルになっちゃったでしょう? それでフィルムの頃みたいにカメラの裏側を覗けなくなっちゃいましてねぇ、この機械も作るの大変だったんですわー。ミラーの端っこのとこがぜんぶノイズになって出てきちゃってねぇ……」

潜在的にも顧客になりえなさそうな自分につきあって、業界のこととかいろいろ話してくれました。
さいごに「たまにはこういう裏方のことも思い出してみてください」っていわれた。見に来る人がいなくてヒマだったのかも(笑







反射型?




Vixenブース。見ての通り天体望遠鏡。

PCから遠隔操作で向き変えたりウィンウィン動かしてた。ちょっとやってみたい……
さいきんの赤道儀は星図が内蔵されてて、画面で選んだ星を自動追尾とかできちゃったりするんだって。












天体写真展すげえええ!!!







遮光フード付きモニタ。
上から垂れてるのはカラーセンサ/キャリブレーターです。



プロ用の液晶モニタが置いてあったMITSUBISHIブース
EIZOの液晶はVAパネルだけど、こっちはiPSパネル。なのでやみは三菱を応援しまする。

画質はこっちのが明らかに勝ってると思うんだけど、EIZOは展示の仕方がうまい! じゃっかん詐欺はいってる!(笑








どこのブースかしらないけど






望遠鏡みたいなやつが置いてあって、変な写真がとれた。











Nikonのブース。レーザー距離計という見慣れないもんが置いてあった。トンネル工事とかで使うのかと思ったら、ゴルファー用だっていう。

レーザーが反射して戻るのにかかる時間で距離をみるって言ってた。この軽っちいのがそんな高精度な時計積んでるのかー。
覗きながら狙いつけてぽちっと押すと、距離と角度がでてくる。31.7m +12° みたく。







TAMRONブース



光学機器ずらりはやっぱり心踊るよ!




横には監視カメラとか用のレンズ。奥も手前もぜんぶまとめてピントが合うらしい。



これが楽しかった。




手ぶれ補正のデモ。
カメラの下の台がゆさゆさ揺れてるんだけど、カメラ側の映像は毛ほども揺れないという。
すげえ! いいなー!!







がっちりしっかりな三脚をつくるSLIK



三脚専門のメーカーってとにかくストイックなイメージがする。




じぶんの三脚(剣菱RX-2)はブースになかったしょぼんぬ。



へんなカメラ展


リアル鳥瞰図カメラ。




きんぴカメラ。逆に安っぽいような。




スパイカメラ。これレンズはどこよ?




マグネシウム閃光弾のくだりはジョークなのだろうか……




フィルムが円形って地味にすごい。
これ8つ切りにしたピザみたいな写真が撮れるって意味だよね?




バズーカにしか見えませんが、ダゲレオタイプというカメラだそうで。




四眼の3Dカメラ。うーん。あんまし美しくないぞ……




雲量を見るための魚眼カメラ。スーパーパノラマですね!




「焦点調整はレール上を前後させて行う」 かわいいな!




そんで、ひととおり見たのでかえる。


おいしい その5:出口らへんでアンケート書いたら図書券500円もろうた。



この看板、水に沈んで透けてってるように見えない?




カタログが大量で荷物が肩に食い込むくいこむ。
動く歩道(ふかふか)が足に気持ちいいです。



TBS出たあとの駅のあたり。
すっかり夕方になってた。映画館出たときの気分。




帰りもゆりかもめから色んなものがみえました。



離陸中のJAL。
空港が近いっぽい。羽田?



おなじくANA。
飛行機って野鳥撮りに通じるものがあります。



王子製紙の…… なんだろ。タンカー?








さいご帰ってから荷物の重さ計ってみた。
ぜんぶ合わせて18kg。そのうちカタログ類で7.5kg。
どうりで重いわけだっ
オークションで売りさばいてくれますからねっ

次の日はろくごうの引っ越しでしたたしか。

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