2009-09-01

豆腐の謎

このところ豆腐で生きています。

豆腐という食い物は驚異的で、まじめに考えると恐ろしいコストパフォーマンスをたたき出しています。
カスミだと安いので一丁68円だったと思うけど、べつにセールとかじゃなく達成されてる価格です。
パックの豆腐はそれなりに重くて、栄養価も考えると激烈な安さであることが伺われます。
(卸値はいったいいくらなんだろう……)

そして豆腐一丁というのは食ってみると結構な量があって、コンビニのサンドイッチとかおにぎりよりも腹にたまります。
スプーンさえ用意すればあとはパックのまま直接食えます。プリンみたいだね。
冷蔵庫に常備しておいて徹夜のときたべると良い感じです。
ちなみに真空充填なんで日持ちもすると思いますよ。たぶん。

あなたも豆腐で生きてみませんか?



ところで、ひとつ大きな疑問が残ります。
豆腐って、同じ重さの豆とか豆乳よりも安いような気がするのです。

気のせいなら良いのです。しかし本当だとしたら妙な話です。
ふつうどんなものでも、加工をすればするほど値段は上がるものなのです。
豆腐を加工したものが豆乳で、加熱した豆乳をにがりで固めたのが豆腐。
加工レベルから考えると、豆腐のこの値段は矛盾する気がしてなりません。


ここはひとつ、ジョースター卿にならって逆に考えてみることにしましょう。


           、 ヽ i /
          ,' / ヽ/「t~~Vヽ  {
         ,'/   \_/ ヽi:':'|
          /   ,,--'  ヽ\ ヽ:':'}     ,,-'~
       /   /  ,__ヽ |l ト'  ,,--'~~
     ./   / /'  ̄ ̄\i|/ ,/´         なにジョジョ? 豆腐が安すぎる?
~~\ /   /ノ /    ミ  `ヽ~
  `r{   / ミ /   ,、 ,≡≡, ,,ヽ          ジョジョ それは常識にとらわれすぎるからだよ。
    `ヽ、{  ミl    ヽ,,':-…-~' ).|
    ノ i  ,,,,i      `'``',三,,,'`~ ヽ、         逆に考えるんだ。
   { ':': l {: : }  ,    `'~~(~~'}   ヽヽ
    ) :':イ`iヽ: :iヾ:´    丶 ; | ,,  ト:}       「大豆は豆腐から作られるぞ」と
   ):':':':':|'人 }: :i    ,ニ、ヽ, ; |丶ニ .ヽ)
  く ':':':':':i.V'人ト  ぇ,-Fテ`,/}}}`f士 ,|´,,_      考えるんだ。
  /':':':':':';='ミ\‐-ニ,, ̄-<´{~`ヽ-一ミ,_,';';)
 ~くミ川f,ヾヽ ヾ~ヾヽトシヽ| }': ,〈八彡'';')
  >,;;``       ヽ丿川j i川|;  :',7ラ公 ,>了
  ~)        〃ヽヽ` `;ミ,rffッ'ィミ,ヽWiヽミ
   ゝ   ,,〃ヽヽ```  ``'' ,彡'~\リ}j; fミ
   ~~`{ ;;``           彡彡  i 、S`
     \_,         三彡/-v'`~
       '--‐冖,___,--'





つまりこんなシナリオです。


豆腐というものは木になるか、畑の土に埋まっているか、川を流れてくるか、というふうにして収穫されるのです。
スーパーにはいろんな豆腐が売られていますが、それの違いは豆腐の品種や原産地(畑とか漁場とか)、エサ(肥料配分とか養殖方法とか)などによって生じたものです。
理解のないひとには得体の知れないものに写るのでしょうが、遺伝子組換え豆腐もアメリカを中心としてさかんに研究されていて、そこから加工される遺伝子組換え大豆は安価なため、飼料作物として広く使われているのです。


世に大豆の加工品と言われているものはすべて、豆腐の加工品に他なりません。

納豆は大豆を介さず豆腐から直接つくる方が、より素材の味を生かすことができると言われています。
醤油は古くから様々な製造法が試されてきましたが、今日では豆腐から直接作るよりも、一旦大豆を経由させる方法が一般的になりました。
味噌に関しては、豆腐から作ったものではよりマイルドな味がすると言われています。一方で大豆の食感を好むひとは二段加工タイプを使います。関西圏ではこちらが一般的なようです。

豆腐を凍らせ乾燥させたものは高野豆腐と言いますが、これをグラインダーで削ったものがきな粉です。
加工した大豆にカビの一種を植え付け発酵、最終的にキノコのような姿になったものがモヤシです。
大豆すなわち豆腐のひとつの形態であると考えられている枝豆ですが、実は豆腐とは無関係の植物で、マメ科の別種です。

豆腐油(一般的名称で大豆油)は破格の食用油で、発展途上国の食卓を支える縁の下の力持ちです。
工業用途でも、鉱油の一部を豆腐油に置き換えてコストや環境負荷を軽減する試みがあります。SOY INKはその中でも代表的なものです。近年、大豆を介さず豆腐から直接のインキ製造方法が開発されました。


というわけで、豆腐のあの駄菓子級の安さ(ガリガリ君に匹敵します)にはこんな巨大なひみつが隠されていたのです。
「メディアが伝えない不都合な真実」というやつですね。いやあ恐ろしい世の中です。

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