2010-05-16

Windowsのフォント環境に怒りを禁じ得ない人びとへ

Windows® OSをつかってるひとへー。
画面上の文字をちょっと近づいて見てみてくれっちゃ。
フチがギザギザしてる い つ も の テキストがみえる?

つぎのそのギザギザ字、携帯のメール画面とかの字と見比べてくれっちゃ。
公平のためには、大きさが同じくらいの字同士を比べるといいかしら。
どっちがきれい?

iPodとかiPhone持ってたら、そっちのとも見比べてみてくれっちゃ。
MacOSとかLinuxの画面も、比べられたら。
ど っ ち が き れ い ?


やみにはきっとその結論がわかっております。
「Windowsの字がいちばんきたない!」んじゃないかしら。
それも日本語の文字、ひらがな漢字がいちばんひどい。



ふだん! いちばん! よく使うッ! Windows! がッ!!
ふだん! いちばん! よく使うッ! 日本語! でッ!!
最も最も最も最も最も最も最も最も最も最も. 最も最も最も最も最も最も最も最も最も最も最も最も 汚いィィ! マギーッ!!

©荒木飛呂彦 / LuckyLand




実際どんぐらい汚いのよっと

けんしょーしてみましょー
Windowserのブラウザ画面てだいたいこんなかんじかなーと思う。


1 default


この画面写真は大学学情の端末で撮ったやつ。つまりOSはVistaだね。

ううん、汚い (##´∀`;)

Microsoftは
「Vistaで日本語環境を改善する」
「新フォントMeryoで文字を美しく」
と言っておりましたが、ふたを開けたらこんな程度で、2chフォントスレの住民一同ひとしくがっかりした記憶があります。


こまかくみてみる。
Serif(明朝体)フォントのギザギザ具合がこれ。これ、これはひどい。


3-default


本文のSans-Serif(ゴシック体)もポイントの大小にかんけいなくgzgz。


4-default
「美しく…… ないです」← 誰のセリフだっけ。




デザイン屋さんがよく使う系フォントなんぞあててみる

フォントが汚いならッ!
きれいなフォントにッ!
切り換えればよいのだッ!



1 gdi--


というわけでフォント入れ替え。
「新ゴ」「リュウミン」「ヒラギノ明朝」の無難なチョイス。OSはXP。

こうみると


3-gdi--


ポイントのでかい字はかなりいいかんじだけど、


4-gdi--


本文なんかのポイント小さい字はガタガタ。所々もっと小さい字もあるけど、「暮」「報」あたり潰れちゃってて判読不能一歩手前。
スタートメニューとかも汚いきたない。メニュー全体がフライパンに焦げ付いたミートソースみたいなgzgz感かもしてるですよ。

おかしいなー。選んだのはデザイン業界御用達の無難なフォントばっかりなのに。
ふつうなら「きれいに表示されてなきゃおかしい」はずなのに。




何故ッ! 何故こうなるのかッ!

ここまでのまとめ

そのままの設定
→ 汚い

きれいな(はずの)フォントに変える
→ 一部改善するも、やっぱり汚い

結論:汚い表示はフォントのせいではない


実は、どうしようもないのは、
フォントを画像化して画面表示する機能(フォントレンダラっていう)のほう。

なんというか、
「元がどんなきれいなフォントでも、Windowsでは汚くしか表示できない」。
「僕…… の力…… で、は…… これ、が、精…… いっ…… ぱい」って状況。
うわーかわいそうな子だー。



たとえばっ!

  • iPodとかMacが使ってるフォントは「ヒラギノ角ゴ」っていう、美しさと読みやすさに定評のある有名なやつ。
  • ところが! こいつをWindowsにインストールしてメニュー画面とかに使うと、文字がめちゃめちゃガタガタに!
  • Macとは似ても似つかない、字の潰れから読むのにすら難儀する素敵UIの一丁上がり!
  • ↑フォント好きのひとはこれ試すと怒りが沸いてくるので是非にお薦めします。



「新フォントMeryoで文字を美しく」という戦略自体、
無意味とまでは言わんがかなり優先順位間違えてるとしか。
フォントレンダラを刷新! ってニュースの方が100倍はうれしい。
そしたら自分で好きなフォントに入れ替えるだけで
きれいな表示にできるんだもんね。

でその肝心のフォントレンダラ、
98 → 2000 → XP → Vista → 7、
ここまでずっと無進歩のままなのです。
きれいな表示がほしいひとは、
もはやWindowsのレンダラを見限るしかない現状。




そうかならばッ! 見限ればよいッ!


【いままで】
OS側の機能がダメ → どんなフォントもご覧の通り魔法のように汚く!

【すとらてじ】
もうOS側の機能なんかバイパスして、じぶんらの好き勝手にフォント表示しちゃえ!


もう3年以上まえの話だけど、2chのフォントスレにいた誰かが、そんなことを実現するソフトを作っちゃった。そのままオープンソースでバザール開発。

ソフト名には、初期のてきとーな経緯から「gdi++」という名前が定着。
やみは積極的に手伝ったりはしてないけど、こいつがだんだんいい感じになってくのをさいしょのさいしょっからずっと見ておりました。

それがこれ!


1 gdi++


最新版gdi++はLinuxと同じレンダリングエンジン(freetypeっつうの)を使ってて、どんなフォントも大概きれいに表示してくれちゃう!

細かいとこ見てみる。


3-gdi++


大きいポイントがきれいなのはとうぜんとして


4-gdi++


小さい字の安定感はもう他の追随を許さないレベル。




入手先はこちら!

という誘導はしかし、しない
なぜって使い方がわりとややこしいソフトだから。
自分で調べてみつけて使い方が理解できるってひとなら大丈夫じゃんとか。
あ、Windows7 on 64bitだとうまく行かないみたいな話もきいたきがする。そこは残念。そろそろ解決したのかな。



ちなみにソフトの挙動をかんたんに説明しとくと、

  1. 対象アプリをgdi++を通して起動
  2. アプリがgdi32.dllを使ってテキスト描画するところを横取り(APIフック)
  3. gdi++.dll 経由で freetype.dll にグリフを投げて描画させる
  4. グリフがラスタライズされて返ってくる。
  5. つつがなく画面表示完了。

こんなふう。で、「gdi++ Manager」とか「GdiTray」とか使えば全部のソフトに自動でフックかけてくれっから、
いちいち起動時に指定しなくてもフォント全部まとめてきれいになるんだラクちん。

最初のころはgdi++を通すと明らかにアプリが重くなったけど、最新版だと非力なモバイルノートでも全然気にならない。
最初のころはgdi++を通すと表示崩れるアプリ多かったけど、最新版だと変なことにもならん(除外アプリ指定もあるよ!)。


で効果のほどは、


7-default
Before... :-(


7-gdi--
...During :0


7-gdi++
After!!! ;-)


デスクトップだって、


5-default
ふつうの画面
(Meiryoフォント)



5-gdi--
フォントだけ入れ替え
(じゅん Pro 34、ガタガタ)



5-gdi++
フォント換えとgdi++
(劇的)



フォント好きとかUI好きなひと、いちど試してみるよろし。
MS明朝だろうがMeiryoだろうが劇的な美しさでよみがえる!
もう戻れなくなりますよ!!



無題
システムダイアログもほれこのとおり



あでぃーば!

3 個のコメント。書きます?:

M.Ogawa said...

勉強になった

暇な時にやってみる

やみ said...

thx

# 最近このブログの方向性がさらにわからんくなってるとおもうやみ

hideya said...

Good jobです! 以下のブログの最後あたりでリンクを張らせて頂きました。ほんと、気が狂うッ!
http://www.takram.com/lab/why-designers-love-mac