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Nikkor 18-200mm VRIIレンズの分解掃除に挑戦の巻⇒そして残念な結果に

D90といっしょに買ったレンズ
AF-S DX NIKKOR 18-200mm f/3.5-5.6G ED VRII
(えーえふ・えす、でぃーえっくす・にっこーる、じゅーはちからにひゃくみり、えふ・さんてんごーからごーてんろく・じー、いーでぃー、ぶいあーるつー)(長い)に
ゴミが入ってるのを見つけてしまいました。

さらにさらにフィルター取り付け枠がいつの間にかユルくなってて、
前後にカタカタ動くようになりました。そのうちポロッと外れそう。

つまり修理したい。

ところがメーカー修理はクリーニングだけでも万単位の額になって死ねる。
死ねるので、自力で分解掃除をやってみようということになったのです。



前玉ぱっくり



ここまではすんなりバラせます。前玉が外れるだけで、
まだAFユニットやら手ぶれ補正系にすら手が出せないのですが、
その分ミスしてぶっ壊す可能性はとても低い。

ちなみに分解の方法ですが、前玉の1つ外側に溝が掘ってあるので、
そこに何か工具を噛ませて回すだけ。
(専用工具がなかったのでノギスでやりました)

そうすると、タケノコの皮がむけて中身が飛び出すみたいに、
レンズ全体の円筒から前玉が枠ごと外れてきます。

前玉が外れたとき、いっしょにシムリングが3枚ほど落ちてきました。
これは無くしたり曲げたりしないように気をつけます(すんごい薄い)。
レンズ個体によってシムリングの厚さと枚数で調整とかしてるのかしら。


↓↓↓


外から見えたゴミはホコリではなく、油脂の飛沫らしきものだった様子。

取り付け枠のカタカタは単純なビスの緩みだった模様。
ビスを隠してるテープがあるので、ちょっと剥がして
ドライバーを入れます。これだけで解決しました。

その後レンズ拭きペーパーとか使って、
取り出した前玉の内側を拭いてみます。



きらっとレーザー



こうしてレーザーを当てると、ゴミとか曇りの残ってるのが見えたりします。
別にただの懐中電灯でも構わないんですが、
レーザー、かっこいい
からね。


ゴミを確認してはクリーニング液を出してペーパーで拭き、
発生した拭きムラをなんとかごまかしつつ…… の繰り返しで、
一筋縄ではいかない感じ。というのも、
専用のクリーニング液のくせに、乾きが遅い場所は拭きムラになって残ります。
でもって乾くスピードは無水エタノールどころか70%エタノールにも負ける。

ひとつ覚えたのは、クリーニングペーパーを指で強く押さえすぎると、
拭いたときの力でペーパーに細かな穴がたくさん空いてしまうらしく、
ペーパーの通った場所にみんな皮脂が付着して
まったく綺麗にならないという事実。

指1本では力がかかりすぎるので、3本ぐらいでペーパー全面を広くつかって、
カラっと軽く拭けたらいいのかな。



ジグザグしてる



だいぶ綺麗に拭けてきたでしょうか。仕上げはブロワです。それはそうと、

レーザー、まじかっこいい。
こう、ガラスレンズの内面で何度も反射してジグザグになってるの、最高。
この写真をもし立体視できたら、ガラスの内部に光が捕らわれてるのが
ひと目でわかって、きっと感動します。実物の迫力はさらにすごいのよ。


↓↓↓


あらかた拭けたところで元の円筒に組み直してみます。
目に見えるゴミは全部取れたから、像も多少きれいになったかと思いきや、
むしろフレアが明らかに増えてる始末。

結局レンズ拭きと乾燥と組み直しを何度もやって4時間ぐらいかけました。



結論:止めた方が無難

レンズの中玉をきれいにムラ無く拭き上げるには相当のテクが必要のようでした。
貼り合わせてある2枚のレンズの隙間にクリーニング液が入り込んだりとか。
結局適当なところで妥協するハメに。

結局、分解する前より、分解後の方が、
僅かであるものの確実に光学性能が低下したと思われます。
次はヤバくなったらケチらずメーカー修理に持っていこうと決めたのでした。


とかいった舌の根も乾かぬうちにまた分解しちゃうんだろうなぁ……

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