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5月, 2024の投稿を表示しています

Grafana で「あれ、どうやるんだっけ?」を思い出すためのヒント集

Raspberry Piのデータが全部飛んでゼロから構築しなおすことになったのだが、数年ぶりにやったらダッシュボードの作り方を忘れていて結構詰まった。 二度と調べ直したくないので備忘録を書き起こす。 Grafanaのバージョンは11.0.0。Debian用の公式手順に沿って入れただけで特に工夫はしていない。 パネルタイトルを非表示にしたい (Time series) Time series(通常のグラフ表示)であればPanel optionsのTitleを空にすることで実現できる ちなみに、完全に空にせずスペース1個だけ入れとくと「タイトルは非表示にしつつタイトルの表示スペースだけは残す」みたいな感じになり、表示位置の微調整に使えなくもない。 ここをクリアする 変更前 変更後 左上の「瞬時電力」が消えている パネルタイトルを非表示にしたい (Stat) Statパネルの場合はTitleを空にすることができない。その代わりに Stat styles > Text mode で Value を選ぶことで同じ結果を実現できる。 Grafanaダッシュボード上で「動的に書き換わる文字列」を表示する方法  でもStatパネルを使っており、このTipsが適用できる。 ここ 変更前 変更後 クエリに書く last() とか mean() とか fill() がわからない 基本はSQLを覚えて、あとはあれこれ触った反応を見ながら感じ取るとよい。自分も体系だって知識を入れたわけではないので以下の記述は間違っている可能性がある。ひとまず自分がしている理解をここに書いておく。 last や mean はどちらも代表値を選出するための方法を指定するものである 前提として、Grafanaは表示対象に設定した期間内の全レコードをグラフに表示しない。これが標準の動作である あまり時間解像度を細かくしても大雑把なグラフ表示では視認できない 現在の縮尺に合わせて表示するデータポイント数を増減させるのが効率的なはず すると縮尺によっては複数のレコードをまとめて表示することになる グラフに表示するのは、まとめられた内から選出する代表値1つだけになる last は最後のデータを選ぶ。mean は平均値を代表として出す 他に max や sum などもある ちなみにla...

NuPhy Gem80 を手に入れた

かわいくてテンキーレスで打ち心地と音のよいキーボードがほしかったので買った。 NuPhyのGem80 というモデル。 かわいいやったー! なお値段はかわいくない。 ホットスワップという救世主 Gem80はCherryMX互換スイッチを使うメカニカルキーボードである。 自分は10年以上前にメカニカルとはいちど決別したのだが、このたび舞い戻ってきた。 同時購入したキースイッチ「Silent Red Clear Top」 メカニカルと決別した理由は過去の買い物の失敗に起因する。 かつてメカニカルキーボードといえばMajestouchの黒軸・茶軸くらいしかないという時代のこと、自分が買ってきた茶軸が1年でチャタリングを起こした。仕方なく黒軸を買い直すもまた1年でチャタリングを起こした。 心底懲りた。1万円の高級キーボードの品質がこれか! と絶望してメカニカルを使うのを諦めたのであった。FILCOめぇ…… ところが現代のキーボード界隈にはホットスワップというすばらしい機構がある。 これは完成品のキーボードからキースイッチだけを引っこ抜いて好きに交換できるというものだ。 もうチャタリングに悩まされることはない。不良となったスイッチはただ新品に交換すれば良いからだ。半田付けも不要という手軽さが最高すぎる。 現代のキーボードはいろいろこだわれて楽しい 良いキーボードはコンピューター大好き人間にとっては万年筆のようなものである。ただ入力できればいいやというレベルを超えて様々なこだわりを遊べるのはとてもよいことだ。 今なら「黒軸 or 茶軸」の広がりしかなかった古い時代からは想像もつかないバリエーションの豊かさで、生まれて10年足らずの新鮮なキーボード沼を味わえるぞ。 参考: 現代メカニカルキーボード用語の基礎知識 Gem80はベアボーンキットとして売られていて キースイッチは全部自分で取り付ける仕様 今回メカニカルに再挑戦するにあたり洗い出した要件はこんな感じになった: メカニカルキーボードである 見た目がかわいい 素敵な打鍵感、ソフトな底打ち感 →  キーボードのスイッチを色々試してきた雑感 静かめの打鍵音 英語配列 US配列とかANSIとか呼ばれるやつ テンキーレス よく考えたらテンキー使ってないぞと気づいた ホットスワップ対応 QMKファーム QMKならばキーアサイン変...

【Python2→3移行】スマートメーターからBルートで電力値取るやつ

こういった家ダッシュボードを運用している。 可視化はGrafana、データストアはInfluxdb 裏側のデータ収集のスクリプトはPython2で動いていたのだが、今回それのPython3移行対応をやった。特にスマートメーターからデータを引っこ抜くところが鬼門だったので記録しておく。 ちなみに使っているWi-SUNモジュールはテセラテクノロジーの RL7023 Stick-D/IPS というやつで、本体はPCは RaspberryPi 3B+ です。 移行するに至った理由 このスクリプトは数年以上安定して動いており、特に積極的に移行したい気持ちはなかった。しかし、このほどラズパイのSDカードが壊れた。 仕方なくOSごと再構築したところ各種バージョンがもろもろ上がってしまい、Python2はもはやデフォルトではインストールされなくなった。 この状態からPython2を使い続けようと思うならばソースからコンパイルという感じになるのだが、これはさすがに面倒だしもう未来がない。Dockerも考えたがラズパイにはストレージ消費が重い。 なのですっぱり諦めて、スクリプトの方をPython3対応に修正する方針に切り替えた。元はPython2.7あたりだったのを3.9に上げる感じになる。 ※上げること自体は目的ではなく安定稼働すればヨシなので最新にはしてない。OSにデフォルトで入っていたやつをそのまま使っている。 そもそもPython自体よくわからず雰囲気で書いている。最初にPython2を使ったのも、Qiitaにあったスマートメーターと通信するサンプルプログラムがPython2用で書かれていたというだけの理由だった。 移行作業その1:とりあえず自動変換をかける 2to3 --- Python 2 から 3 への自動コード変換 こういったものがあるので何も考えず全適用してみた。文字列置換でどうにかなる程度の修正を程度やってくれる感じ。 2to3 -n -w /path/to/target/dir/ こんな感じで実行する。 何が変わったのか差分を眺めてみると from __future__ import print_function が全面的に削除された for XXX in YYY が for XXX in list(YYY) に書き換えられた 同一モジュール内のimport文が...

星型ペンダントライト「エトワール」の掃除方法がわからない話

家で使っているペンダントライト(照明器具)の話。 星型で、名前もそのままエトワール ふだんの見た目は綺麗でよいのだが、圧倒的に掃除方法がわからない。 この複雑な形状をいいことにホコリがあちこちに蓄まる。困る。 ここがつらいよエトワールの掃除 複雑な多面体である 星の頂点が12あり、掃除すべき面の数は60 面ごとにガラスの裏表があるので掃除ポイントとしては倍の120 途中どこまで掃除済みなのか絶対にわからなくなる 調べたら 小星型十二面体 というやつらしい(FGOの聖晶石よりトゲトゲ多いです) 外にも内にもホコリが付着する 外はまだしも内は狭い隙間に手を入れて拭くしかなく、作業性が悪い 目に見えているホコリがガラスの裏表どちらに付着しているのかわからない あらゆる頂点が鋭角にできている 吊り下げ時の姿勢のままに自立できない 掃除の最中もガタガタ動くので割れないか心配になる そもそもガラスと真鍮の組み合わせがずっしり重い 内部に手を入れられる唯一の窓は、構造が悪い 掃除中にちょっと傾けるだけで、この窓がパカパカ開閉する 開閉のたび本体にぶつかるので割れそうで怖い ロック機構が脆弱なせいでぶつかったときに歪み、ロックできなくなる デザイン優先の構造 全体が溶接されていて分解もできない 電球ソケットも取り外せない ケーブルやチェーンやソケットがくっついたままの状態でしか掃除できない 結果、外して水ぶっかけ丸洗いみたいなことができない よくわからない角度でしか接地しない 試みた掃除方法 両手にニトリル手袋をつける → 平面ガラスに指紋がとても目立つので、皮脂がつかないように 洗剤としてバスマジックリンを採用 → 油性の汚れを落とすために洗剤を使ってみた → 以前ウェットティッシュやマイクロファイバークロスを試したが綺麗にならなかったので 少量の水と洗剤をつけたスポンジでランプシェードの内と外を拭く → 電装系が残ったままなので水は少なめ → ゴシゴシしすぎるとガラスが傷付きそうなので優しく 洗って絞ったスポンジで全体を乾拭きする → 水に弱そうなので、あらかじめできるだけ拭き取る キムワイプで全体をしっかり乾拭きする → ティッシュだと繊維ゴミがいっぱい付きそうなのでキムワイプ 一通り点検して、汚れや拭きムラを探しキムワイプで拭く で、どうなったか こうなっ...