ロイヤルミルクティーがあるなら、ロイヤルミルクコーヒーがあってもいいはずだ。お湯のかわりに牛乳でコーヒーを淹れてみよう。 帰省前だというのに冷蔵庫に牛乳がまるまる一本余っている。 もちろん是が非でも飲みきるわけだが、普通に減らすだけは面白くない。 ココアもすでに三杯目でいいかげん飽きてくるし、ここはひとつ実験に使ってみようではないか。 おおよそそんな経緯。 とは言ってもやること自体は単純だ。 まず牛乳を温める。コーヒー抽出用なので沸騰寸前まで加熱。鍋洗うのめんどいしレンジ使った。 ……ホットミルクに張った膜ってどうしてあんなにおいしそうなの誰かおしえて。 並行してコーヒー準備。こっちは普段の熱湯抽出と同じ。ペーパーフィルターの端っこ折ってドリッパーにセット、フィルターの中に豆入れて、ドリッパーごとカップの上にセット。豆はスプーン2杯分。 んで、温めた牛乳を豆の上に流し込んで、コーヒーになってカップに落ちてくるのを待つ(めんどいので蒸らしは無しね)。 ん。待つ。 ん。ん。待つ。まつ。まつ。 うん? 五分経過。まつ。 んー。まつ。 たけ。うめ。 ふじ。たか。なすび。 ……。まつ。 ……………。まっ…… おちてこない。詰んだ…… フィルター詰まったでござる、の巻。 ホイッパーで豆をほじくり回してみるも、復活せず。 さらに悪いことに、 外から詰まりをどうにかしようといじってたら、 中でフィルターが座屈してしまった。 OH MY GOD! 豆とかいろいろ流出。 けっきょくそうして、ピングーカップに落ちてきたものたち: 抽出された液 40% フィルターからこぼれた液 30% つぶつぶ健康・豆成分 20% ぎゃああ 10% 見た目はおいしそうだなあ。 チョコの粒々を浮かべたように見えなくもない。 ちょっと飲んでみた。 ……。 む。これは意外に…… むり。 コーヒーつぶが草を食うようでまずし。 おいしい煮物に1%だけ生じたコゲがすべてを台無しにしてしまうのとよく似てる。 浮いてる分だけ捨てました。ごめん。 そうして改めて飲んでみたけど…… これ…… は…… それほど大したことないというか…… とりあえず牛乳生臭い! 砂糖とシナモンを足したら牛乳臭さは消えました。 でもやっぱりたいしておいしくない…… うーん。コーヒーの風味が封じられて上書きされちゃったかんじ? 牛乳がここまで強いと...