舌に関して、こんな話を聞いたことはないだろうか。
「舌の先っぽは甘さを感じる」
「奥の方は苦味を感じる」
「苦い薬でも苦味ポイントよりずっと奥に押し込めば苦くない!」
ご存じ舌の味覚分布というお話。図にすると
こんなふうになっているやつ。
ふーんなるほど。納得納得。
ってなるか!?
これを見て、ちょっと待てい、と思わないか!?
だって、甘酸っぱいリンゴを食ったとき
舌先と舌横でべつべつの味に分解された、
って経験はないぞ! ないはずだ!
グレープフルーツをかじったとき
酸味と甘味と苦味がべつべつに知覚された、
なんて聞いたことがない!
あとこの図からはうま味ってやつがのけ者にされてる!
基本5味のうちの1つが完全に忘れられてるこの図が、
はたして正しいと言えるのか!?
……、
……。
検索結果をひとことで言うと、
賛否両論。
『味覚分布の地図。スマンありゃウソだった』
ウソと断言しているサイトや、
『実は、舌の部位によって感じる味が違うのです』
味蕾の構造図のとなりに味覚分布図を堂々と載せてるサイト。
どっちが正しいんだYO!
結論:自分で試してみるしかない
これはもう試すしかない。萌えごみ的に。
自分で実験したことのないひとが
余所からの知識を鵜呑みにして書くのが悪いのだ。
水掛け論に私が終止符を打ってやる!
DIYが信条のエセ生物屋やみである。
そうと決まれば実験計画なんてすぐだもんね!
こんな感じのを想定しながらちょろっと予備実験しまして
↓
必要そうなもの集めてみた
まずは味の液をつくります(道の駅みたいです)
甘味を例にとって実験の流れを説明。
調べるのは甘味なので砂糖を用意。
できるだけ混じりっけのない方がいいということで、
ここは上白糖じゃなくグラニュー糖をチョイス。
ほんとうはブドウ糖がほしかったのですが、
薬局3軒回って見つからなかったので諦めました。
混ぜたりする用にちっさい容れ物がたくさんいるってんで、
用意したのがたくさんの小瓶たち。
それと量り。瓶といっしょに写ってるやつです。
キッチン量りのくせして、なんかやたらに精度が高い。
こんなんが電器屋さんでふつうに売ってたんです。すげー。
でも1g精度の量りと値段同じっておかしくね。
料理用には絶対オーバースペックだと思うけど、
このとおりブログ用には便利なのでおすすめ。
瓶をつかって砂糖10.0g量ります。
次に砂糖を水で溶かす
舌は水に溶けてる味しかわからないので、
粉は水に溶かす必要があるんですね。
水といっても、水道水は塩素味がするのでNG。
蒸留水的なものを使いましょう。
精製水というのが薬局にあったのでこいつを買ってきた。
500mlで68円。スーパーで売ってる水の方が高いぐらい?
砂糖10.0gに水10.0gを足したので、ぜんぶで20.0g
水10に砂糖10ってなかなか溶けないのね。
レンジで暖めてなんとか溶かしました。
(温度によっても味覚は変化するので、室温になるまで冷まします)
できた液を舌に載せます
予備実験では綿棒を使ったのだけれど、
それだと味が分かりづらかったのでパス。
今回は綿棒のかわりに濾紙を用意。
これも薬局で売ってた。なんで。
関係ないけど、薬局にあるオブラートをおやつにするのが最近ちょっとマイブーム。
聞いた話、メーカーによって味が違ったりするらしい。
ジェクト少尉(ビジュアル初公開)もこの味の喜びにうち震えております。
では実験を続ける!
液をぜんぶの部位に一通りつける
ティスティ!とか感動しつつ。
予想を遥かに超えた手間。うほほい。
でぜんぶ終わったら、
液を薄める
濃さを半分にした液をつくる!
10/10砂糖水を5.0gとって、
上から水を5.0g足すと、
濃さが半分の5/10砂糖水ができあがる。
※ほんとうは5ml+5mlでやりたかったけど、
このピペットの容量がかなり適当だったので、
5g+5gで妥協している。
薄めた液を、また7つの部位につけて判定。
さらに液を薄めて、また7部位で判定。
味が分からなくなるまで繰り返す!
せーせきはっぴょー!
濃さ6段階の液を7スポットにくっつけたので、
失敗含めて都合50回ぐらいベロあい~んした計算になりますね。
とにかく、結果がこんな感じででてくるわけです。
ではその気になる勝者は!?
◎:はっきり甘い
○:かすかに甘い(味が分かるまで時間がかかる)
×:味がわからん(水じゃあない、としかわからない)
-:水と同じ
この結果から、
甘さを感知しちゃうグランプリ一位は舌の先っぽ!
「舌は先っぽが甘さを強く感じる」は本当だった!
長いので次回に続く!
「舌の先っぽは甘さを感じる」
「奥の方は苦味を感じる」
「苦い薬でも苦味ポイントよりずっと奥に押し込めば苦くない!」
ご存じ舌の味覚分布というお話。図にすると
こんなふうになっているやつ。
ふーんなるほど。納得納得。
ってなるか!?
これを見て、ちょっと待てい、と思わないか!?
だって、甘酸っぱいリンゴを食ったとき
舌先と舌横でべつべつの味に分解された、
って経験はないぞ! ないはずだ!
グレープフルーツをかじったとき
酸味と甘味と苦味がべつべつに知覚された、
なんて聞いたことがない!
あとこの図からはうま味ってやつがのけ者にされてる!
基本5味のうちの1つが完全に忘れられてるこの図が、
はたして正しいと言えるのか!?
……、
| 味覚分布 嘘 | [ 検索 ] ポチッ
……。
検索結果をひとことで言うと、
賛否両論。
『味覚分布の地図。スマンありゃウソだった』
ウソと断言しているサイトや、
『実は、舌の部位によって感じる味が違うのです』
味蕾の構造図のとなりに味覚分布図を堂々と載せてるサイト。
どっちが正しいんだYO!
結論:自分で試してみるしかない
これはもう試すしかない。萌えごみ的に。
自分で実験したことのないひとが
余所からの知識を鵜呑みにして書くのが悪いのだ。
水掛け論に私が終止符を打ってやる!
DIYが信条のエセ生物屋やみである。
そうと決まれば実験計画なんてすぐだもんね!
- ○○味の液(濃いめ)を用意する。
- 舌に液をつける。○○味がわかるかどうかを判定。
- 味がわかったら液に水いれて薄める。また舌につける。
- 薄めては味判定~の流れを繰り返す。
- どんどん薄くしてって、わかんなくなった濃さが限界。
- 部位×味のパターン別に敏感さを集計。
こんな感じのを想定しながらちょろっと予備実験しまして
↓
必要そうなもの集めてみた
まずは味の液をつくります(道の駅みたいです)
甘味を例にとって実験の流れを説明。
調べるのは甘味なので砂糖を用意。
できるだけ混じりっけのない方がいいということで、
ここは上白糖じゃなくグラニュー糖をチョイス。
ほんとうはブドウ糖がほしかったのですが、
薬局3軒回って見つからなかったので諦めました。
混ぜたりする用にちっさい容れ物がたくさんいるってんで、
用意したのがたくさんの小瓶たち。
それと量り。瓶といっしょに写ってるやつです。
キッチン量りのくせして、なんかやたらに精度が高い。
こんなんが電器屋さんでふつうに売ってたんです。すげー。
でも1g精度の量りと値段同じっておかしくね。
料理用には絶対オーバースペックだと思うけど、
このとおりブログ用には便利なのでおすすめ。
瓶をつかって砂糖10.0g量ります。
次に砂糖を水で溶かす
舌は水に溶けてる味しかわからないので、
粉は水に溶かす必要があるんですね。
水といっても、水道水は塩素味がするのでNG。
蒸留水的なものを使いましょう。
精製水というのが薬局にあったのでこいつを買ってきた。
500mlで68円。スーパーで売ってる水の方が高いぐらい?
砂糖10.0gに水10.0gを足したので、ぜんぶで20.0g
水10に砂糖10ってなかなか溶けないのね。
レンジで暖めてなんとか溶かしました。
(温度によっても味覚は変化するので、室温になるまで冷まします)
できた液を舌に載せます
予備実験では綿棒を使ったのだけれど、
それだと味が分かりづらかったのでパス。
今回は綿棒のかわりに濾紙を用意。
これも薬局で売ってた。なんで。
関係ないけど、薬局にあるオブラートをおやつにするのが最近ちょっとマイブーム。
聞いた話、メーカーによって味が違ったりするらしい。
ジェクト少尉(ビジュアル初公開)もこの味の喜びにうち震えております。
では実験を続ける!
液をぜんぶの部位に一通りつける
ティスティ!とか感動しつつ。
*注意点*
1回判定するごとに、水で口をすすがなければならない。
元の味がちょっとでも口に残ってると結果が狂う。
あと、たまに間違って変なところに濾紙が落ちたりする。
これも口すすいでやり直し。
予想を遥かに超えた手間。うほほい。
でぜんぶ終わったら、
液を薄める
濃さを半分にした液をつくる!
10/10砂糖水を5.0gとって、
上から水を5.0g足すと、
濃さが半分の5/10砂糖水ができあがる。
※ほんとうは5ml+5mlでやりたかったけど、
このピペットの容量がかなり適当だったので、
5g+5gで妥協している。
薄めた液を、また7つの部位につけて判定。
さらに液を薄めて、また7部位で判定。
味が分からなくなるまで繰り返す!
せーせきはっぴょー!
濃さ6段階の液を7スポットにくっつけたので、
失敗含めて都合50回ぐらいベロあい~んした計算になりますね。
とにかく、結果がこんな感じででてくるわけです。
ではその気になる勝者は!?
スポット | 1 g/ml | 0.5 g/ml | 0.2 g/ml | 0.1 g/ml | 0.05 g/ml | 0.02 g/ml |
---|---|---|---|---|---|---|
先(甘) | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | ○ |
側前左(塩) | ◎ | × | ○ | - | - | - |
側前右(塩) | ◎ | ○ | ○ | × | - | - |
側奥左(酸) | ○ | × | - | × | - | - |
側奥右(酸) | ○ | × | × | × | - | - |
奥(苦) | ◎ | ◎ | × | × | × | × |
中央(?) | ○ | ○ | ○ | × | - | - |
◎:はっきり甘い
○:かすかに甘い(味が分かるまで時間がかかる)
×:味がわからん(水じゃあない、としかわからない)
-:水と同じ
この結果から、
甘さを感知しちゃうグランプリ一位は舌の先っぽ!
「舌は先っぽが甘さを強く感じる」は本当だった!
長いので次回に続く!
コメント
次回のネタバレはやめてください!(キリッ