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8月, 2023の投稿を表示しています

オンボードLAN (Ethernet) がデバイスマネージャーから消えた場合の対処方法

オンボードLANがデバイスマネージャー上から消えて見えなくなる不具合がたまに発生する。正常時と異常時のスクショはこのようになる。 正常時 異常時 Intel(R) Eithernet Controller (3) I225-V が問題のオンボードLANデバイスである。 WAN Miniport *** というやつらも一緒に消失していたりするのだが、こいつのことはよく知らない。 この症状が発生するときのパターンとしては、最初に問題のデバイスに ⚠️ マークが付く。この状態ではデバイスの有効/無効切り替えやドライバ更新などの操作を受け付けるが、復活はしない。そして再起動を試すとデバイスが完全に見えなくなる。 原因 このような場合、実際起きている事象には知る限りで2つの可能性がある。 マザボ上のLAN部分の回路に…… A:妙な電荷が溜まって(?)一時的に使えなくなっている B:サージ電流が飛ぶなどして、本当の意味で恒久的に壊れた Bのケースでは別売りのLANボードを買ってくるか、USB-LANアダプタを買ってくるか、全バラしてマザボを修理に送るか、みたいな選択肢しか採れない。どれを選んでも何らかのデメリットが発生してしまうので、とりあえずBではないものと仮定して対処することになる。 Aケースの対処 Aならば以下の方法を試すと、結構な割合で復活してくる。 PCをシャットダウンする PC本体の電源ケーブルをコンセントから抜くか、電源ユニットのスイッチをOFFにする そのままの状態で電源ボタンを何度か長押しする 元通り電源をつないで起動する 自分の環境では過去に数度同様の症状が発生したが、いずれもこの手順で回復した。 挙動からして、おそらく回路上に想定されない電荷が貯まるなどして、一時的に動作不良に陥ったものと推測している。単にシャットダウンしただけでは改善せず、必ず放電のための操作が必要だったことから、回路上のノイズが原因ではなさそうだ。 Bケースの対処 Aでなかった場合あんまりできることはないのだが、本当に雷とかのサージ電流が入ってきたケースだと、LANだけでなくマザボ全体が死んだりする。 どうなるかと言うとPCの電源が一切入らない状態に陥る。CPU-メモリ-マザーの最小構成ですら起動しなかったときの絶望感たるや。 これはもう不幸だったと思って諦めるしかない。対策としてはサ

Kodi (OSMC) でRasPiのアナログ音声出力が選べないときの対処法 / CAESinkALSA::Initialize Failed エラー対応

前提 ラズパイ3B+にKodiをインストールして使っている KodiはオープンソースのメディアプレーヤーOS ここに動画とか音楽を入れとくと同じLAN配下のテレビとかで再生できたりする ようはAndroidTVをデジタルフォトフレーム化できる 再生機は主に(ネットワーク越しの)テレビなので、ラズパイ本体のHDMI出力は利用していない 問題発生 ラズパイのストレージ容量がカツカツになる事態発生 見ると /home/osmc/.kodi/temp にあるログファイルがめっちゃ容量食ってる ログファイルは2つあって、それぞれ4.5GiBと2GiBだった しかも毎秒2KiBぐらいずつ増えてる 32GiBのストレージしかつけてないラズパイでこれは厳しい ファイルはこんな感じ。前回起動時と今回起動中の2つがローテーションされているっぽい。 osmc@osmc:~/.kodi/temp$ ll kodi* -rw-r--r-- 1 osmc osmc 4852561425 Aug 06 18:22 kodi.log -rw-r--r-- 1 osmc osmc 2105929839 Jun 29 22:59 kodi.old.log ログの中身を読む 以下が実際のログファイルの中身。こんな感じのが数秒おきにぞくぞくと生成されていた。 2023-08-06 16:41:51.583 T:722 INFO : CActiveAESink::OpenSink - initialize sink 2023-08-06 16:41:51.585 T:722 INFO : CAESinkALSA::Initialize - Attempting to open device "@" 2023-08-06 16:41:51.597 T:722 INFO : CAESinkALSA - Unable to open device "sysdefault" for playback 2023-08-06 16:41:51.600 T:722 INFO : CAESinkALSA - Unable to open device "default" for playback 2023-08-06 16:

世界各地で実用化されてるフリーゲージトレインがなぜ日本では開発失敗したのか調べた

鉄道のレールとレールの間隔のことを軌間(ゲージ gauge)と呼ぶ。この幅は固定されており、軌間の違う線路同士は互いに乗り入れできない。 しかし列車側に軌間可変機構を組み込み、軌間の違いを跨いで(ある種強引に)直通運転をやってしまえという考えがある。このための専用の列車はフリーゲージトレインと呼ばれる。 西九州新幹線はフリーゲージトレインの開発ありきで計画されている路線であった。しかし軌間可変機構を備えた電車がいつまで経っても実用化できないため、西九州新幹線の開通も中途半端なままとなっている。 このあたりの経緯については適当に解説を探せば大量に出てくる。たとえば  【かわいそうな佐賀】西九州新幹線はなぜ完成しないのか? 。 個人的には、JRが折れて佐賀県内は並行在来線も残すとかして全線フル企画新幹線を通すのが現実的では? と考えている。 政治的な問題はさておき、気になるのはフリーゲージトレインを取り巻く技術的難度についてである。これについてあまりまとまった解説が見つからなかったので調べてみた。 フリーゲージトレインはすでに実用化されている 世界的にはフリーゲージトレインはそこまで珍しいものではない。スペインのタルゴ台車なんかが有名で、とっくに実用化されて商用運転もやっている。 東欧では旧ソ連衛星国等との連絡に軌間可変が必要で、これも商用運転している車両がちゃんとある。 ちなみにフリーゲージトレインは和製英語で、variable gauge system, gauge change train 等の名前で呼ぶ方が本式らしい。 さて、日本のフリーゲージトレインもタルゴをベースに開発開始した。つまり軌間可変機構そのものは日本に来た時点ですでに完成していたことになる。 にも関わらずフリーゲージトレインの開発は技術的問題が解決できずに頓挫した。これはどういうわけだろう? 機関車は軌間可変しない 日本の鉄道はほぼすべてが動力分散方式(電車方式)だが、海外の多くの鉄道は動力集中方式をとっている。動力集中方式とはつまり「機関車1台 + 客車多数」の形だ。現在実用化されている軌間可変システムはすべてこの動力集中方式を使っている。 動力集中方式において、機関車には軌間可変機構が不要である。機関車に軌間可変機構を入れることは難しいので、これだけで技術的難度を大きく下げることができる。 な

Chromeの邪魔なショートカットキー Ctrl+1,2,3... を無効化する方法

概要 ChromeのデフォルトショートカットキーであるCtrl+1,2,3... が邪魔なので消したいと思った。 設定にはそういったものがないので拡張機能で対応する必要がある。もちろん、上記以外のショートカットキーも同様に消せる。 なぜCtrl+1系を無効化したいのか Ctrl+1,2,3... は左から1番目、2番目、3番目のタブに切り替える機能 Ctrl+RやCtrl+Tを押すときよく誤爆する。作業中のタブが視界から消えるのでうざい たいてい常時30個とかのタブを開いているのだが、ふだん作業しているのは25~30番目くらいのタブである つまり左の方の数個のタブにいきなり飛びたいってことはほぼないので無意味な機能になっている 誤爆して不要なタブに飛ばされるたび、もともと開いていたのはどのタブだったかな…… と捜索が入るので集中が途切れる ショートカットキーの無効化のやり方 Disable keyboard shortcuts  という拡張機能を入れる chrome://extensions/shortcuts  を開く(拡張機能本体にはオプションは存在しない) Disable keyboard shortcuts セクションがあるので無効化したいショートカットキーを全部登録する 今回で言えば「Ctrl+1,2,3... を押したときの動作が "Do nothing" である」という設定になる この方法を使っても Ctrl+Num1~9 は登録できないので、そこはマイナス 動作確認できたらオッケー こんな感じになる 快適になった デフォルトショートカットキーの上書きで、この方法はなかなか頭がいいなと思った。 それはそうとChromeにはデフォルト設定を変更する自由度をもっと与えてほしいよなあ。 カスタマイズ性の低さみたいなのがずっと気に入らないので、またOperaに戻ろうかと最近考え始めている。