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設備保護洗浄、あるいは「便器洗浄」に見るUI

設備保護洗浄を知っているだろうか。男子トイレの便器に貼ってあるこのようなシールである。


クレーム回避目的っぽい文章だが、このように説明されればなるほどと納得する。

しかし新しい機種では「設備保護洗浄」の文言が消えている。それがこれ。


  • 人が居ないときでも水が流れるケースがある
  • その目的は臭いや詰まりの防止である

一般利用者あるいは施設管理者に知っていてほしいのはこの2点だけで、「その動作が設備保護洗浄と名付けられている」は不要な情報であると、答えを見せられれば納得する。

新しい文章の方が余計な情報もなくスッと腹落ちする感覚がある。この文言を削ぎ落とせるぞと気付いた担当者は偉いと思うのだ。


似たようなもので「便器洗浄」というものがある → 便器洗浄脳の恐怖

誰が便器洗浄などしたいものか、という指摘は言われてみれば確かにと思わせる。実際、最近のトイレはみな「流す」という文言に切り替わっている。

情報を整理すること、最小限の文字数で誤解なく伝わること。それと意識させないくらい引っかかりのない情報伝達になっていることが良いUIの条件と思う。


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