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ピングーの挿入曲の話でもする

最近のCGのやつじゃなくオリジナルピングーの話。

妙に印象に残る曲が多くて子供の頃から気になっていたが、最近はスマホに聴かせるだけでなんの曲かわかるのでめっちゃ便利ね。


Woodpeckers From Space (Video Kids)

ピングーの歌といえばこれ。卵が踊るやつ。



この選曲は謎。Video Kidsはオランダ出身だが、ピングーはスイス発祥だし原作者はドイツ人で、地元の歌を使ったというわけでもなさそう。ピングーらしからぬ曲調だがマッチしないわけでもなく、シュール。

ちなみに後年のバージョンでは曲が David Hasselhoff の Pingu-Dance に差し換えられているらしい(実際に見たことはない)。




MVは、なんというか中毒性のある感じでとてもよい。さいしょ雰囲気的に旧共産圏のやつかと思った。


Hand in Hand (Koreana)

アイスホッケーで相手チームと喧嘩になるんだけど、最終的にこの曲流しながらフィギュアスケートみたいになって仲直りするというやつ。



調べてびっくりソウルオリンピックの開会式曲だった。ざっくり「手に手を取り、人々の間の垣根を取り払おう。共に理解し合い、世界をより良くしよう」みたいな歌詞。

なぜか歌詞にアリランと入っている。そこ自国文化主張するところなのだろうか。面白いけど。


追記:調べてみたところ、アリランは韓国の歴史民俗文化的に大変重要な歌であり、自国の団結や誇りの象徴であるとのこと。また同時に韓国人にとって郷愁を誘う花を指してもいるらしい(日本の桜に似ている?)。

ここでのアリランを歌詞になぞらえて解釈するのであれば、そもそも歌全体のテーマが平和や団結なのであから、その象徴としての思いを「アリラン」の一言に込めるのは韓国人マインドとしてそれほど不自然ではないのだと思われる。アリランは韓国人の団結と共同体アイデンティティの象徴だからだ。

また当然、この場面では自国文化の紹介という側面も持たされている。ソウルオリンピックの頃の韓国は近代化が著しく進展し、国際的な舞台でのプレゼンスを高める機会を求めていた。言うなればオリンピックは、韓国が世界に自国の進化した姿を示す重要な機会であり、その一環として開会式でも韓国の文化や歴史が披露された。

らしいよ。しらんけど。



ピングーの話に戻る。挿入歌としての位置づけがやや特殊で、あまり話のテーマに沿った歌というふうには聞こえづらく感じられる。

自分が思うに、むしろこれは、オリンピック曲という大げさなチョイスによるギャグ効果を狙ったものではなかろうか。終盤のやや唐突なストーリー展開もあるいは曲に合わせて後付されたもののように思えてくる。


ピングーはもともと特定の言語圏にあまり依存しないランゲージフリー(?)な作品なのだが、たまにこうして現実世界の歌から英語が染み出してくる。それが第4の壁が破られ現実と繋がったような印象を与えるので、この話は子供心にゾクゾクしながら見ていた。


SEEDS OF HAPPINESS ~しあわせのたね~

日本でのテレビ放送版とVHS版でエンディング曲として使われたもの。挿入曲に該当するかは正直微妙。でも好き。



どうもテレ東版ピングー用に制作された曲らしく、以下のシングル以外に収録アルバムがない。とてもいい曲なのにもったいない。



ところで子供の頃、この曲の歌詞が全然わからなかった。当時、

  • 「夢覗いてごらん」と思いこんでいた箇所
    • → 正解は「上を向いてごらん」
  • 「Keep on ハデス」としか聞こえなかった箇所
    • → 正解は「Seeds of Hapiness」

今にして思えばVHSと再生機の音質が悪すぎたのだ。実家のテレビのスピーカー、モノラルだったし。


なにが言いたいかっていうと、思い立ったらすぐググって正解出てくる今の時代は最高ってことです。

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