上伊那ぼたんに脳を焼かれているこの頃です。いやーいいんだーこれが。
原作者・スタッフ含めめっちゃ関係の深いアニメに「ヤマノススメ Next Summit」というものがあるのだが、これと同じく上伊那ぼたんのエンディングアニメは吉成鋼の一人劇場である。それも完全アニオリで毎度すごいものをお出しされており……
— 塀@アニメ放送中🎉 (@tonarinohey) May 1, 2026
ED放送中にされた「原作者の」POSTをしてこの調子なのである。
そんで、最新5話のEDが特にやばかったので読んでいこうと思うわけです。ちなみに公式の動画もYouTubeにある。
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飲み屋にて。煙草を吸いに出た郡上先輩、いぶきの姿を初認識。
いぶき、泣いてる?
そっと様子を伺うと
いぶきは一人だけ途中で抜けて帰るつもりらしい。
ちなみに左の赤髪の子がいぶきの涙の原因で、養老うつぎ先輩です。
さすがに気になり、店の外に出たところで追いついて声をかける。ちなみにこの時点ではいぶきが2年、郡上先輩が3年です(原作だと2年差、アニメでは1年差。ここではアニメ基準で記載)。
どうもアニメは飲酒開始年齢を厳格に扱っているようで、浪人してなきゃ2年生の誕生日までは飲めないという扱いにしてあるっぽい。ちなみに養老先輩は原作だといぶきの2年上です。
郡上先輩はしっかり者。大人らしく一歩引いての気遣いとあからさま過ぎない配慮ができるタイプ。がんばって話題を選ぶ表情。
恐らくこのときも、詳しい事情は聞かず、何なら泣いていたらしきことにも言及せず。ただ自然体な感じで話題を変えながら、落ち込んだ後輩が一人寂しくないようにと駅までを一緒に歩いたのだろう。
郡上先輩のほうから軽い冗談でも言ったのか、いぶきの表情がふっと和らぐ。
ここで初めて郡上先輩に色がつく。いぶきの受け答えか、表情か、なにかに感じるものがあったのか。
二人で歩くようになって、ようやく世界に灰色でない色が戻ってくる。
池袋駅の地上東口。なにげに飲み会帰りを思い出させるいい空気感の絵(夜の駅って、入ったところにある蛍光灯が演色性低いせいで緑っぽく見えることあるよね)。
東武と西武で分かたれる帰り道。この頃から二人の間には距離も分割線もあったんですね。
ちな郡上先輩、ただの飲み会帰りなのに特急使うの、めっちゃ乙だねえ。
気にさせ過ぎないくらいの軽やかさで別れていく郡上先輩。なんだよーめっちゃいい子じゃんー。
一人残されたいぶきからは色が消える。一緒に歩いてくれた郡上先輩がちゃんと救いになっていたのだとわかる。
さっき入ってきた東口をなぜか戻るいぶき。
意を決して扉を開くと
さっき二人で通りがかったバーに一人で入っていく。
この日初めて酒を飲んだばかりだっていうのに、女子一人でいきなり夜のバーに入るのはすごいな!? 酒そのものをよっぽど気に入ったというよりは、養老先輩への感情を整理したかったのだと解釈したが。時が移り、電車内で浮かない顔のいぶき。髪を切りはしたものの、養老先輩への気持ちは簡単には決着しないということか。
景色がよい西武特急Laviewで、ちゃんといぶきを窓際に座らせてあげている郡上先輩と、それなのに眠そうに携帯ばっか見ているいぶき。ここでもテンションの差がある。
郡上先輩さりげなくボディータッチ。
武甲山が大きく見える、西武秩父駅までもう数分くらいの距離か。
郡上先輩の他はまだ誰も暮らしていない寮(設定上、もっと過去に先輩は居たらしい)。
家具もなにもない部屋。
寮生活はこの二人から始まったんですかね。その記録かな。
まだ何もない床で寝転ぶ二人。距離も徐々にだけどちゃんと縮まってきている。
決めポーズをなかば無理やりに取らされるいぶき。
「もー、私ばっかり撮ってないで先輩もー!」的な?
二人で同じ色の服を着てたりもして。
このときの羊山公園での新歓が、次年以降も伝統になったのかな。
1年後には寮に後輩も増える。
毎日は確実に賑やかになっただろうに、どこか寂しそうな表情のいぶき。
人が多いほど、自分ひとりだけ一緒には楽しめない事実が浮き彫りにもなるからね(いぶきイコール集団行動できないの判定は後輩の間でも共通理解になっていた)。
さらに1年後。郡上先輩の立ち位置はひとつ前のいぶきと同じ。見つめる相手は変わらずいぶきだけ。けれど二人の間にはいつしか壁が増えていて、
その先、壁のない距離にぼたんがいる。
諦観とともに盗み見ることしかできない郡上先輩。
いぶきが来てから世界に色がついた郡上先輩だったが、ここで自分だけが灰色に沈んでしまう。残酷すぎる描写。
「いぶきって、あんな顔もするんだ。知らなかったなあ」みたいな感じだろうか。
このフレーミング、外の二人を見ているようでいて、実はいぶき一人だけしか見えていない。
いぶきを引っ張ってどんどん知らない表情を引き出していく誰かと、それを一歩引いて見ているしかできない自分。踏み込みすぎない気遣いは、踏み込めない臆病と表裏だった。
見せたことのない表情で明るく笑ういぶき。ここでぼたんが見切れているのも、郡上先輩が見ているのはいつだっていぶき一人だけという執着の表れなんだろうなあ。
郡上先輩がいぶきを正面から見つめるとき、その瞳にだけは色が戻る。fin.
ええええ。。。。つらすぎる、郡上先輩。。。。。。感情グラスで感情破壊されますね。。。。
私見では、結末を変えようと思うならこのシーンです。
「ねえ、今から飲み直さない? 二人だけで」とでも誘って、いぶきの悲しみがトラウマとして固まっちゃう前に救ってさしあげる! 勝ち筋はこれだけ!! ……まじかよ初見殺しすぎるだろ。マリオRPGのキノコ城の隠し宝箱みたいじゃん。
とにかく、いぶきのトラウマに手を打つのは早いほうがよく。うまくすれば、そのあと寮で二人きり時代の仲の良さを見れば、もっと先まで関係を進めるのも全然ありえた話というように思う。
でも、そうはならなかった。郡上先輩は一歩引いた気遣いのできる情の深い人だから、酒の席で泣いていたいぶきに対してそういう踏み込み方はしないし、できない。
「なにか訳ありみたいだけど、いぶきって人前では飲まないのよね」とか言っているうちに、上伊那ぼたんとかいうすげーやつがやってきて、自分が2年かけて縮められなかった距離をものの数日であっという間に踏み越えてしまう。ぐえ。。。。
郡上先輩の視点で見返すとこのアニメ、たいへん美しくて残酷な傷口なんだよなあ。やが君の佐伯先輩とも似たポジだけど、より重みがずっしり落ちてくる感じ。おねがいジンランちゃん、はやくきておくれ……。クールが終わるころには、きっとOP曲が郡上先輩の歌に聞こえてきてるはず……。
という感じで、これが見れるアニメもいいし当然原作もおすすめです! 余白とか間でね、想像がね、捗るよね。
追記:6話のEDに繋がる感じなのめっちゃいいですね! ジンランかわいいよジンラン
追々記:8話EDもこれ良いぞ。
ざっくり読み解くと
- ジンランにはずっと片想いしていた姉がいたのだが、その姉は日本で出会った相手と台湾で結婚してしまった。
- 嫌おうと反発するジンランだが姉の結婚相手がいい人すぎてそれもできず、結局は姉に似せていた髪型ごと想いをばっさり断ち切る選択をしたジンランであった。
- 多分ジンランが初来日したきっかけも、結婚相手を見定めてやろうみたいな感じで姉について来たのが最初なのかな。
- いまジンランが郡上先輩を気にかけるのは、いい人すぎる恋敵を向こうに毎秒失恋しているみたいな状況が、かつての自分と重なるから。
そういうのが8話本編のバーでの会話につながっていて「ぼたんがぐだぐだと気持ちを固めないせいで、郡上先輩がいつまで経っても次に進めないじゃないか!」というジンランの寄り添いになったのだと、モノローグの奥行きが一気に描き足された感じ。
で、原作8巻では郡上先輩の髪型が特に言及なく変化しているのだけれど、これがED8で初登場のジンラン姉と同じ髪型だったんですよ。一方で6巻のジンランは「自分が髪長かった頃の写真を郡上先輩 "には" 見せたくない」んだって。んもう!
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