「軽い片手鍋」といって具体的に何グラム以下とかの数字があるわけではない。
ないが、アルミ製でマーブルコートとかの今風のやつはわりとどれも軽すぎると思われる。イメージ的には↓みたいなやつ:
https://www.amazon.co.jp/dp/B0895YNC9X |
(実物見てないあくまでイメージ。Amazon1位のを持ってきただけで他意はないです。むしろモノは良さそう)
なぜ軽いとダメ?
答え:ガス台の温度センサーに押されてひっくり返るから
温度センサーというのはこういうやつのことです https://rinnai.jp/si_sensor/index.html
;ガス火だけの話なのでIH使ってる人は気にしなくてよい。
よく「サラダ油をしいてちょい加熱してから食材を入れる」って手順があるけど、もうこの最初、サラダ油を入れただけの鍋が軽すぎてひっくり返る。
その後もサラダ油+にんにくとか、サラダ油+玉ねぎとか、料理の最初の方の工程はたいてい軽いので、その都度ひっくり返りそうになる。そしてこの面倒は毎回発生する。
そのうち、片手鍋を使うこと自体避けるようになる。目玉焼きを作ろうとするたび鍋があらぬ方向に倒れるのは誰だって嫌なので。
これを程よい重さの鍋に買い替えるとどうなるか?
なんと程よい重さの鍋であれば、玉ねぎを炒めるのは右手の菜箸だけでできる!
左手で常に取っ手を押さえておく必要はなく、次の調味料を構えたり、適当にブラブラさせておいてもよい。
菜箸が手前側に当たってその勢いで鍋が倒れる心配とかをしなくてよいのだ。これは想像以上に大きく料理体験を向上させる。
「軽すぎる」かどうか、買う前にどうやって判定する?
片手で扱う器具(鍋、フライパン、卵焼き器など)は両手のものに比べ、もともと重量バランス的にひっくり返りやすいと考えておく。そういったものを買うときはAmazon禁止である。
- ホームセンターに行く
- 目当ての片手鍋を見つけたらカゴに入れる
- そのままレジではなくリフォーム売り場に行く
- 展示されている新品のガスコンロに鍋を載せてみる
- センサーを鍋の中心や端などいろいろな位置に合わせてみる
- 取っ手に軽く触ったりしてみて不安定にならないか確認
気に入った鍋が「軽すぎる」判定だったら?
- あきらめる。もっと重いのを選んで買う
- → 中華鍋でもなければ料理中に持ち上げるってあんまりないので、重くてもデメリットないじゃんと思っておく
- → 洗うときは流しの床に置いて洗えば、持ち上げなくてよいので、重くても平気じゃんと思っておく
- → 気に入ったのが見た目だったのなら、片手鍋はやめて、同じシリーズの両手鍋を買う
- あきらめきれない
- → ひっくり返らないようにがんばって気をつける
- → 空の鍋はコンロのできるだけ奥に置く
- → ガスをやめてIHに置き換える
- 200V使えてかつ中華鍋やる予定ないならアリ
適度に重い鍋のほかのメリット
実際に使ってはじめて分かる利点として蓄熱性の高さがある。つまり鍋自体が温まりづらく冷めづらい。
- これのお陰で熱の回りが多少均一になる
- 軽い鍋は裏側に火が当たっている箇所だけ局所的に熱くなる(極端な例だとアルミ箔みたいな)
- 重い鍋であるほど、裏側に直接火が当たっていない場所までじんわり熱が回る
- 余熱調理がしやすい
- 火から下ろしても即座には鍋が冷めない
- スクランブルエッグとかやるとき、火を消してから仕上がり固さの調整をすると便利
- 火が消えての余熱なので熱の通りが穏やかで、好みの半熟に仕上げやすい
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