去年使った加湿器を今年も出してきたのだが、動かすだけでカビの臭いを部屋中にばら撒くようになっていた。一通り分解して清掃できたので作業内容を備忘録にする。
撮影しながらでも1時間くらいで終わる簡単な作業だった。
カビ臭い加湿器
とりあえず、加湿フィルター(表面積を稼ぐフィンの役割をする部品)がカビ臭いので、雑にハイター液につける。
| 麦茶ピッチャーは漬け置きに便利 |
たが、このフィンを外した状態であっても動作させると大変カビ臭い。つまり加湿器本体内部にカビが巣食っている。
吹き出し口から中を覗いてみる。
奥に見える送風ファンからカビの臭いが上がってくる。解消のためには分解清掃しか手段がなさそうだ。
外装を外す
電源を抜いてタンクを外す。
背面側から外すべきネジを矢印でマークした。
右側の赤矢印の箇所はこう。
目当てのネジはその先にある。
続けて青矢印のネジもすべて外せば外装が取れる。
この時点までで外したネジと、これ以後で外すネジとは、別で分けて管理するのがおすすめ。
ファンを露出させる
外装を外した状態の写真。次に外すべきネジをマークした。
最初に青を3本を外す → 次に緑の4本を外して基板をどかす → 最後に基板の裏側に隠れた赤1本を外す の手順で作業する。
基板の裏のネジの様子。これらのネジを外すと表面の外装がフリーになる。天面の操作パネルをズラしてどかし、
ファンを露出させた。
くーるくる
中央のナットを弛めてファンを取り出す。
カビなファンの清掃
ここまでの分解成果:
遠心ファンはこういう形。一瞬金属っぽく見えたが持ってみるとプラスチック製。
毛の長いブラシで水洗いする。
ファンのフィンは1枚1枚曲がっている。しっかり届くブラシで洗わないと中のカビが取れない。
乾くのを待っている間に、ファン周辺のプラスチック部分をアルコールで拭く。これでファンが内部に撒き散らしたカビを除去できる。
ファン周辺の組み立て
分解よりは組み立てる方がちょっとだけ難しい。気にすることが増える。間違えやすいポイントを記していく。まずファンの取り付けからだが、早速ミスって裏表を間違えた。
上写真のように裏返しでも一応固定はできるのだが、その先の組み立てがうまく嵌まらない。正しい向きでは以下のようになる。
中央のナット。これはNG。
ワッシャーを回転させ、溝に合わせて奥まで押し込む。以下のようになればOK。
ナットは締めすぎない。プラスチック相手に強いトルクをかけると割れるから。
基板部分の組み立て
ここは分解時と手順が変わる。最初に操作パネルをはめ込む。
差し込むとこうなる。
タンク脇のツメをはめる。
基板の載ったプレートを下から差し込んで固定位置へ。
うまく収まらない場合、恐らくファンが裏表逆に固定されている。
外装の組み立て
分解時の逆で、基板裏のネジ → 基板の固定ネジ → その他のネジ(3箇所) の順で固定。
その他のネジ(3箇所)の位置をマークした。
※マークした3箇所以外のネジ穴を使ってしまうと、このあと外装が取り付けられない。
裏側の外装を載せて、足元左右の長いネジから取り付ける。
足につけるネジは皿ネジ。これでフラットな仕上がりになる。
最後に全部のネジを締め直して、内外をアルコールで拭いておいた。
漬け置きしておいた加湿フィルターと水タンクをセットして試運転し、カビ臭が解消したことを確認し、作業完了。
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