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SHARP加湿器 HV-Y30CX のカビ臭を除去するぞ!(がっつり分解清掃)

去年使った加湿器を今年も出してきたのだが、動かすだけでカビの臭いを部屋中にばら撒くようになっていた。一通り分解して清掃できたので作業内容を備忘録にする。

撮影しながらでも1時間くらいで終わる簡単な作業だった。


カビ臭い加湿器

今は製造されていない旧機種のようだ。なお寝室で使うため、操作パネルには減光用のテープを貼っている。


とりあえず、加湿フィルター(表面積を稼ぐフィンの役割をする部品)がカビ臭いので、雑にハイター液につける。

麦茶ピッチャーは漬け置きに便利


たが、このフィンを外した状態であっても動作させると大変カビ臭い。つまり加湿器本体内部にカビが巣食っている。

吹き出し口から中を覗いてみる。


奥に見える送風ファンからカビの臭いが上がってくる。解消のためには分解清掃しか手段がなさそうだ。



外装を外す

電源を抜いてタンクを外す。


背面側から外すべきネジを矢印でマークした。


赤矢印の方には長いネジが使われている。外す作業は赤を最初にするのがよい。

右側の赤矢印の箇所はこう。


左側の赤矢印の箇所は、電源ケーブルを収めているフタを最初に外す。


目当てのネジはその先にある。


続けて青矢印のネジもすべて外せば外装が取れる。

この時点までで外したネジと、これ以後で外すネジとは、別で分けて管理するのがおすすめ。


ファンを露出させる

外装を外した状態の写真。次に外すべきネジをマークした。


最初に青を3本を外す → 次に緑の4本を外して基板をどかす → 最後に基板の裏側に隠れた赤1本を外す の手順で作業する。

基板の裏のネジの様子。


これらのネジを外すと表面の外装がフリーになる。天面の操作パネルをズラしてどかし、




タンク脇にツメが引っかかっているので外す。


ファンを露出させた。


くーるくる


中央のナットを弛めてファンを取り出す。


カビなファンの清掃

ここまでの分解成果:


遠心ファンはこういう形。一瞬金属っぽく見えたが持ってみるとプラスチック製。


毛の長いブラシで水洗いする。


ファンのフィンは1枚1枚曲がっている。しっかり届くブラシで洗わないと中のカビが取れない。


洗ったら取り付けの前に完全に乾かす。内部に水が入るとまたカビるため。

乾くのを待っている間に、ファン周辺のプラスチック部分をアルコールで拭く。これでファンが内部に撒き散らしたカビを除去できる。


ファン周辺の組み立て

分解よりは組み立てる方がちょっとだけ難しい。気にすることが増える。間違えやすいポイントを記していく。

まずファンの取り付けからだが、早速ミスって裏表を間違えた。


上写真のように裏返しでも一応固定はできるのだが、その先の組み立てがうまく嵌まらない。正しい向きでは以下のようになる。


中央のナット。これはNG。


ワッシャーを回転させ、溝に合わせて奥まで押し込む。以下のようになればOK。


ナットは締めすぎない。プラスチック相手に強いトルクをかけると割れるから。


基板部分の組み立て

ここは分解時と手順が変わる。最初に操作パネルをはめ込む。


差し込むとこうなる。


タンク脇のツメをはめる。


基板の載ったプレートを下から差し込んで固定位置へ。



うまく収まらない場合、恐らくファンが裏表逆に固定されている。


外装の組み立て

分解時の逆で、基板裏のネジ → 基板の固定ネジ → その他のネジ(3箇所) の順で固定。


その他のネジ(3箇所)の位置をマークした。

※マークした3箇所以外のネジ穴を使ってしまうと、このあと外装が取り付けられない。


裏側の外装を載せて、足元左右の長いネジから取り付ける。


電源ケーブルは外装の出っ張りとピッタリ合わさって固定される。


足につけるネジは皿ネジ。これでフラットな仕上がりになる。


最後に全部のネジを締め直して、内外をアルコールで拭いておいた。


漬け置きしておいた加湿フィルターと水タンクをセットして試運転し、カビ臭が解消したことを確認し、作業完了。


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