このところよく、子どもが壊したおもちゃの補修をやっている。
割れプラもの、紐千切れもの、電池接触不良もの、ギア欠けもの、など症状は様々なのだが、ソフビ人形の補修にはいつも迷わされる。
たとえばこういうの
イーブイである。全高は4cm。顔のサイズでいうと1.5cm四方くらい。
見てわかるとおり、千切れた右耳を接着剤で雑に留めてある。
ソフビの柔らかさと応力集中の感じからして、この耳が破断すること自体には何ら不思議な点はない。
しかし補修となると難しい。
適合する接着剤がない
ソフビにあう接着剤についてググると、シアノアクリレート系の瞬間接着剤がいいみたいな話が出てくるのだが、果たして本当にそうだろうか。
大人の持ち物であれば瞬間接着剤はいいかもしれないが、これを持つのは子どもである。
子どもは「接着面は弱そうだから優しく扱おう」などとは考えない。「直したよー」と渡せば遠慮なくその日の風呂に浮かべるし、別の人形といっしょに毛布にぶち込んで混ぜ合わせてかくれんぼ遊びをやる。
こういう扱いをすると、瞬間接着剤タイプは接着面が固いのですぐに剥がれてしまう。大抵の補修に便利なエポキシも同じ理由でダメだった。
こういった接着剤を使うと補修の仕上がりはとてもしっかりしていて期待できそうなのだが、実はそのしっかりさが仇となる。固く着きすぎる。
ソフビ人形は人形自体がある程度自由に変形する。固い接着面ではその変形についていけずに剥離してしまう。
ちょっと柔軟性のある接着剤なら一応保持できる
冒頭のイーブイはスーパーXハイパーワイドで、とりあえず見た目だけ直した状態だ。この接着剤は固まってもそれなりに柔軟性があるので、簡単に剥がれる感じはしない。
しかし変形が入る環境はやはり不安だし、以前も同じような接着を試したところ長持ちはしなかった。
次に試してみようと思っているのはパンク修理のゴムのりである。接着剤で固めるものより、基材同士を溶かしてつなげるタイプのものがあればうまく適合するかもしれない。
その他、いい知見があったら教えてほしい。
コメント