空気清浄機 F-PXT55 を寝ている間寝室で稼働させている。
さいきん稼働中、「パチッ」という音が30秒間隔くらいで鳴り続けているのに気づいた。電磁リレーが閉じるときのような実体を伴った音である。
寝室での異音は気になると寝れなくなるので、修理することにした。
https://panasonic.jp/airrich/c-db/products/F-PXT55.html |
症状
- 内部のスイッチがカチっと切り替わったときのような音がする
- 最初は動作モードの切り替え音かな? と勘違いしていたが、1回きりではなく何度も鳴る
- 電源を入れた直後は鳴らないこともあるが、しばらくすると鳴り始める
- 光センサーで検知している設置場所の明るさは、とくに関係がない様子
- 吹き出し口の風向きを決めているルーバーの角度が一定になったとき鳴る
- ルーバーの動きがスムーズでなく、毎回ある角度でガクンと一気に動く
原因
結論としてはステッピングモーターの故障で、内部のギア欠けが原因で異音がする。
「F-PXT55 変な音」で検索したところ価格コムで言及されているのを発見。そこに記載の動画URLが今回の症状そのものの修理手順だったので、同じ方法で直した。ほとんど付け加えることはない。本体型番がちょっと違うけど誤差。
部品の入手
壊れた部品の交換品を買う。同型番のステッピングモーターを単品で入手すればよい。型番はMSBPC20A20。
動画では5000円くらいのものを買っていたが、Aliexpressで送料込み1500円があったのでこっちにした。特に問題なく動く。到着までは1週間くらい。
https://ja.aliexpress.com/item/1005004208837414.html
スマホがぴったり入るくらいの簡素な箱で届いた |
修理作業
動画と同じ手順でネジを外していくと外装がパキパキ取れる。わりと力がいる。
寝室用のため眩しい電源ランプはマステで隠している |
本体背側のネジは長いドライバーでないと届かない。側面に見えるスリット状のくぼみの奥にネジがあるためだ。
使うドライバーは軸の長さが12cm以上ほしい感じ(普通に買うと軸長8-9cmの商品が多いと思う)。
あと、外装を外す邪魔になるので、最初にホコリ量検知レンズのカバーを取り外しておくのが大事。たまに掃除のため開けるところだ。
ステッピングモーターを外す前にケーブルの向きを記録しておく。上の写真がそれ。
ステッピングモーター周辺の固定ネジは4つある。このうち外側にあるプラと金具を固定しているネジの方を最初に外す。
金具とモーターを留めているネジは後回しにすること。こいつだけネジが短いのでなくさないように気をつける。
外からでは故障品の判別はつかない(左が故障品) |
モーターに伸びるケーブルの外し方にはコツがいる。ロック爪を一度ぐっと押し込むと勝手に戻ってこない状態になるので、その状態で作業すると成功しやすい。
爪の位置はコネクタ左右の小さい出っ張りではなく、コネクタ中央の平長い出っ張りの方。外すときは力を入れすぎないこと。
組み立て直す際の注意点
- 動作テストの際は何よりまず感電に気をつける。面倒でも毎回ACケーブルは抜くようにする。横着せず手袋を使う。
- スイッチのついた上面基盤は作業の過程で位置がズレていることがある。本体側の出っ張りを上面基盤の溝にピッタリ差し込む位置が正しい。戻すときはケーブルを切らないよう90度手前に傾けてから、まず位置を合わせ、その後で角度を戻すようにするとよい。
- 背側の枠を取り付けるとき電源ケーブルを先に正しい位置に這わせておくこと。枠自体にケーブルを固定する溝があるので、奥までケーブルを差し込んでおく。
- 腹側の枠を取り付ける際は下から滑り入れるようにして固定する。部分的に背側の枠の下に入り込む形になるので、単に上から被せようとしてもうまくできない。
- 最後ネジを締め直す前に外装の爪に浮きがないかを確認する。
修理は一発で成功し異音は解消した。特に難しいところはないのでオススメ対処方法だ。ミスって破壊するリスクも少ない。
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