Nvidia Broadcastは24H2においてまともに動作しない。原因を探していると以下の記述がヒットしたので検証してみた。
Nvidia BroadcastはChromeと相性が悪い
Reddit等の情報によれば、どうもNvidia BroadcastはChromeと相性が悪いらしい。実際に試すと、なるほど確かにChromeはNvidia Broadcastと共存できないようだ。
確認できたこと:
- OBS StudioやZoomといったアプリは、単体起動状態であればNvidia Broadcastカメラを使用できる
- しかしChromeが裏で立ち上がっている状態ではNvidia Broadcastカメラが使えなくなる
- Nvidia Broadcastを邪魔するものとして、Chromeそのもの以外にもChromiumを利用しているアプリが一部該当する
- chrome://flags で Camera and Mic Effects および Camera and Mic Preview を無効化すると症状改善するという話を見かけたが、手元では効果なし
Nvidia Broadcastを邪魔するアプリの特定手順
- 全部のアプリを終了してからOBS Studioだけを起動する
- OSBの入力ソースに映像キャプチャデバイスを追加する
- 上記のプロパティでデバイスにNvidia Broadcastカメラを選び、プレビューが正常表示されることを確認する
- 疑わしいアプリ(例:Chrome)を裏で起動し、10秒ほど待つ
- 先ほどのOBSプロパティ画面で、映像キャプチャデバイスを無効化→有効化する
- 裏で起動したアプリがNvidia Broadcastを妨害するなら、再有効化したときプレビューが表示されなくなる
正常にプレビューできている状態。 矢印のボタンを2回押して無効化→有効化する。 |
プレビューに失敗した状態。映像入力が無になる。 |
自分の環境で確認した妨害アプリたち
Nvidia Broadcastを妨害するやつら:
- Chrome系
- Chrome (130.0.6723.92)
- Chrome Canary (132.0.6815.0)
- 新規プロファイルで初期化した直後は妨害しないが、その状態からGoogleログインページを開くと妨害が始まるという謎の挙動
- Slack (Production 4.41.96 64-bit)
妨害しないやつら:
- LINE(Windowsストア版 v9.4.0.3476)
- Discord (stable 339221 (3687267))
- Opera (114.0.5282.144)
- Edge (130.0.2849.68)
- Boostnote (0.16.1)
これでは解決にならない
「妨害しているのはChromeとSlackです」という事実は判明した。
しかし現実的にいって、Chromeを起動していないPC利用シーンは自分にはないので、これを回避することはできなさそうだ。
そもそも自分の場合、発端となったGoogle MeetはChromeで開くのだから、これはもう絶対回避不能である。諦めるがよさそう。
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