スキップしてメイン コンテンツに移動

投稿

2025の投稿を表示しています

【ファームアップで解決】Gem80がごく低消費電力のとき入力抜けする問題

ちゃんと解析したわけじゃないので「ごく低消費電力のとき」という条件が正しいのか厳密には不明だが、とにかくそのように振る舞う入力抜けの現象を発見した。 解決済みなのでこの記事はさらっとメモだけして終わりにする。 ざっくり概要: 発生本体:Gem80 Tri-mode ワイヤレス 発生ファームウェア:QMK_firmware_v2.0.1.bin 不具合内容:同一キーの連続押下時に入力を取りこぼす 解決方法:Firmware Version 2.1.5 を適用するファームアップを行う 問題について ローマ字入力をしている時わりと遭遇する問題。 構わんのだろう → 構わのだろう or 構わんおだろう やっていく → やていく のように、同一キーを物理で連打したときの入力が、一部抜け落ちる。 実際はPC側の言語選択とは無関係なので、英字入力で試すとより素朴に問題を確認できる。具体的には、 高速で "aa" と入力すると、PCに送られるのは "a" だけになる 他のキーでも同じ問題が起きる PC側のキーリピート設定などとは無関係に発生 有線接続モードに切り替えると問題は出なくなるので、あくまでキーボードだけの問題であることがわかる ローマ字入力だと出やすいのは、必然的に同一キーを連続入力するシチュエーションが多くなるためだ。 たとえば「構わんのだろう」は「kamawannnodarou」のように、途中 n を3連続で入力するパートがある。ここで入力抜けが起きるとPCに送られる n は1つないし2つだけとなり、変な日本語が入力されることになる。 英語ではこのような単語は相対的に少なく、また2つの単語同士の間はスペースで区切られるので、日本語よりも条件的に発生しづらい。 発生条件について ワイヤレスドングル通信時に発生する(Bluetoothではない独自2.4GHzワイヤレスの方で確認しただけ) キーボードイルミネーションOFF、左上LEDもOFF、右下のロゴLEDを最低輝度の条件で再現できた ロゴLEDの輝度をちょっと上げても再現する イルミネーションの消費電力を上げる、もしくは有線接続モードにすると解消する たとえば左上LEDを最低輝度でONするだけでも解消する 有線充電中でも接続方法が無線ならば問題は再現する 試したときの充電レベルは...

Microsoft EdgeのPDFリーダーが中華フォントを表示する問題

PDFの給与明細を眺めていたところ、表題のような問題を発見した。調べてみると有名な症状らしい。 発生しているシーン Edge バージョン 142.0.3595.94 (公式ビルド) (64 ビット) Edge バージョン 143.0.3650.66 (公式ビルド) (64 ビット) で確認。 「所」や「与」が変なので気付いたが、よく見たら「定」も変だし、「勤」「残」「曜」とかは別世界線の文字を見ているようだ。「給」などはハマグリ(蛤)に見えてくる。 字形が同じ漢字(内や休)であってもバランスはどこかおかしく感じられるし、数字フォントはウェイトがおかしい。 正しい表示 実はEdgeの設定を変更すると中華フォント化を回避できる。 これは本来意図していた表示結果であり、見慣れた日本語フォントが使われている。実際にレンダリングに使われたのはMS明朝。 比較のためにAdobe Acrobatでの表示結果も置いておく。こちらもMS明朝。 Edgeの設定変更で中華フォント化を回避する Edgeのアドレスバーを使って edge://flags/#edge-new-pdf-viewer を開く New PDF Viewerの設定をDisabledにする Edgeを再起動 問題の背景 言うまでもなく、New PDF Viewerが悪さをしている。これは既知の問題である。 Microsoft Learnでの報告 Adobe Product Communityでの報告 New PDF Viewerとは何であるか。それはAdobe製のPDFレンダリングエンジンである。 実際PDF表示の画面右下にはAcrobatのアイコンと、Powered by Adobe Acrobat の表示が見られる。 これはAcrobatデスクトップアプリケーションとの統合ではなく、あくまでPDFエンジンの提供のみを言っている。というかデスクトップアプリケーションの機能をEdgeから使うための 拡張機能は別途用意されている 。 New PDF Viewerは2023年3月より一般リリースされた機能のようだ。 Microsoft側の発表 Adobe側の発表 New PDF Viewer以前のエンジンはEdge組み込みの独自エンジンであった。先の設定変更は、強制的にその従来エンジンを使うよう指示するというものである。 M...

SHARP加湿器 HV-Y30CX のカビ臭を除去するぞ!(がっつり分解清掃)

去年使った加湿器を今年も出してきたのだが、動かすだけでカビの臭いを部屋中にばら撒くようになっていた。一通り分解して清掃できたので作業内容を備忘録にする。 撮影しながらでも1時間くらいで終わる簡単な作業だった。 カビ臭い加湿器 今は製造されていない旧機種のようだ。なお寝室で使うため、操作パネルには減光用のテープを貼っている。 とりあえず、加湿フィルター(表面積を稼ぐフィンの役割をする部品)がカビ臭いので、雑にハイター液につける。 麦茶ピッチャーは漬け置きに便利 たが、このフィンを外した状態であっても動作させると大変カビ臭い。つまり加湿器本体内部にカビが巣食っている。 吹き出し口から中を覗いてみる。 奥に見える送風ファンからカビの臭いが上がってくる。解消のためには分解清掃しか手段がなさそうだ。 外装を外す 電源を抜いてタンクを外す。 背面側から外すべきネジを矢印でマークした。 赤矢印の方には長いネジが使われている。外す作業は赤を最初にするのがよい。 右側の赤矢印の箇所はこう。 左側の赤矢印の箇所は、電源ケーブルを収めているフタを最初に外す。 目当てのネジはその先にある。 続けて青矢印のネジもすべて外せば外装が取れる。 この時点までで外したネジと、これ以後で外すネジとは、別で分けて管理するのがおすすめ。 ファンを露出させる 外装を外した状態の写真。次に外すべきネジをマークした。 最初に青を3本を外す → 次に緑の4本を外して基板をどかす → 最後に基板の裏側に隠れた赤1本を外す の手順で作業する。 基板の裏のネジの様子。 これらのネジを外すと表面の外装がフリーになる。天面の操作パネルをズラしてどかし、 タンク脇にツメが引っかかっているので外す。 ファンを露出させた。 くーるくる 中央のナットを弛めてファンを取り出す。 カビなファンの清掃 ここまでの分解成果: 遠心ファンはこういう形。一瞬金属っぽく見えたが持ってみるとプラスチック製。 毛の長いブラシで水洗いする。 ファンのフィンは1枚1枚曲がっている。しっかり届くブラシで洗わないと中のカビが取れない。 洗ったら取り付けの前に完全に乾かす。内部に水が入るとまたカビるため。 乾くのを待っている間に、ファン周辺のプラスチック部分をアルコールで拭く。これでファンが内部に撒き散らしたカビを除去できる。 ファン周辺の組み立て 分解より...

古いモバイルバッテリーの活用方法:イヤホンの専用充電器にする

性能陳腐化した古いモバイルバッテリーが数台転がっていたのだが、よい利用方法を見出したので紹介したい。普通に便利です。 古いモバイルバッテリーとは?? → このような(旧SANYO時代のeneloopモバイルブースターみたいな)ものです。 外装はボロボロ。型番 KBC-L54D はガチで最初期に近いモデルだったと思う。 こういう古いモバイルバッテリーは充電速度が遅かったり端子がUSB MicroBだったりして、今となっては外に持ち出して普段使いするには性能不足。 でも逆に言えば、外に持ち出さず家の中でお手軽給電するだけなら全然使える。 そうして見出した利用方法「骨伝導イヤホンの専用充電器」 このようにして、仕事で使ってるShokzの骨伝導イヤホンの専用充電器にしている。 この方法はなにがいいのか? 何でもない充電シーンに見えるが、実は使えば使うほどわかる利便性が隠れている。いくつか挙げると イヤホンの充電に速度は要求されない。そもそも機器側が高速充電に対応していないためである。 なので最近の高性能充電器はイヤホンに使うにはオーバースペックになる。旧式のモバイルバッテリーくらいが「ちょうどいい」 イヤホンの充電は遅いので時間がかかる。充電器がイヤホンで長時間塞がると不便なので、低性能でも専用充電器を割り当てることでQoLが上がる。 イヤホンは1回の充電で必要な電力量が小さい。 スマホ用には容量不足のモバイルバッテリーでも、イヤホン用ならば不便なく使える。 具体的には、毎日充電に使っても1ヶ月くらいは維持できている。 Shokzは変な形の専用ケーブルでしか充電できない(最新製品は違うらしい)。 個人的にはこの専用ケーブルは結構好きなんだけど、充電器の共有という観点からはマイナス。 高性能充電器の口にこの専用ケーブルを挿すと、その口は他の機器には使えなくなる。 この点でも専用充電器を割り当てられることで使い勝手が一気に良くなる。 骨伝導イヤホンの形状的に、デスクの上に充電の定位置を作りづらい。 スマホみたいな安定した形をしておらず、なんか斜めだったり落っこちそうだったりする。 充電場所を固定化するより、「充電したままの状態で好きな場所に移せる」の方が使い勝手がよい。 というわけで、たいへん便利なのでおすすめです。 他にもゲームコントローラー専用充電器とか、よさそうよね。

【買ってダメだったもの】椅子の汚れ対策にキャスタースリッパを試してみたが、5分で挫折した話

「買ってよかったもの」だけでなく、「買ってみてダメだったもの」情報というのも時として有用なので、買い物失敗談を書いてみる。 ことの起こり PC作業時いつも座っている椅子のキャスターが汚れるので、何かよいソリューションがないかと探したところ、キャスタースリッパなる物体の存在を知った。 これが大変よさそうな具合に思えたので購入したのだが、使ってみたら自分の環境には合わず、正味5分で使用を止めることになってしまった。 製品コンセプトや質自体はよいものだったのに使えなくて残念。 先にネタバレしちゃうと、使えなかった理由は スリッパを付けた状態だと、椅子を動かすのに想像以上の力が必要になってしまい、普通に使いづらかった。 椅子が気軽に動かせないことによる影響が、こちらも想像以上に大きく、自分では普段使いに耐えられなかった。 でした。 そもそもの購入モチベーション 椅子のキャスターとは汚れるものである。 しかも、床の上の細かいゴミを踏んだキャスターは汚れ、今度はキャスターの方が床にその汚れを広げてしまう悪循環に陥る。 ひどく汚れたキャスターは水拭きしているが、当然いつも後手に回ってしまうし、露出する面を転がしながらの掃除は作業性がかなり悪い。 キャスターの汚れとは写真のように、硬いキャスターに消しゴムカスのようなゴミがまとわり付くもの。これは粘り強く水拭きでゴシゴシしないと落とせない。そしてキャスターは5つあるので手間も5倍である。 この掃除がとにかく憂鬱なので回避したい。 そういう対策グッズを探して「キャスタースリッパ」にたどり着いた。 キャスタースリッパとはどんなものか それは椅子のキャスターにかぶせて使うアタッチメント的製品である。 [画像出典] 主要部材はプラスチック製だが、床との接触面にフェルトが貼られている。これにより椅子の滑りはちゃんと確保されるという仕組み(のはずだった)。 購入の決め手になったURLたち これらを読んで使い良さそうなので購入を決めた。 https://www.e-mono-web.jp/2022/12/06/caster-slipper/ 床の汚れはキャスターにつかず、フェルトが掃いてくれるはず 硬いキャスターに汚れが直接まとわりつくせいで掃除が大変、という今の悩みから解放されそう フェルト自体の汚れについては使ってみないとわからないけど、キャ...