名古屋旅行記の続きである。前の記事はこっち。
だいぶ間が開いてしまったのだけれど、理由はこの記事をどう書いたものか迷っていたせい。どうやってもまとまりを欠いた内容になりそうなんだもの。
でもよく考えたらさーこのブログ自体にまとまりなんて最初からないのよ。なので気にしないことにしました。
ホテルへの途中で消える道
リニモ降りて地下鉄のって、とりあえず名古屋駅まで戻ってきた。ホテルまでは徒歩5分くらいなんだけど、ナビに従っていたら途中で道がなくなった。
道がというか街区が丸ごと消えてる。戦闘形態になった第三新東京市みたい。
どーーん |
絶賛再開発中というかんじ。
そうか、名古屋だと中央新幹線がふつうに目前の未来なんだ。
ホテルの廊下にキューブリックチャンスがあったので撮影。シャイニングの双子が立ってそう。
キューブリックチャンス、たのしいのでキミも探してみよう |
部屋にいながら聞こえるレール音
名鉄イン名古屋駅新幹線口である。このホテルなかなか景色がよい。
高さもあるけどそれ以上にこの立地である。部屋から電車を好きなだけ眺められる。入った部屋が偶然そうだったのではなく、最初からトレインビュー目的でここを選んだ。
地上20階の窓越しなのにガタンゴトンとジョイント音が聞こえる |
京都方面からやってくる新幹線をずっと追跡する遊びとか楽しい。
左奥が京都方面 |
電車見てるだけで瞬く間に1時間ちょっと溶けた。よい……。
もう日が暮れる。ここまでの体感時間15分。 誰かと一緒の旅行でできる時間の使い方ではない。 |
ライトアップされてる名古屋城 |
手羽先で優勝をやっていく
ホテル徒歩1分にあった世界の山ちゃんに入った。
手羽先と砂肝とビール。バカのにんげんのぜんぶ。 |
手羽先はフレーバーが何種類かあったのでずっとどれか食べてた気がする。手羽先以外もうまかった。
天むす |
炙り明太とか牛すじとか |
しめに頼んだデザートが麻薬かと思うほどうまかった。あんこでバカになろう。
夜なのにモーニング食ってる~~~って勝手にひとりで楽しくなっていた。
満腹。そして帰ってきた部屋。
風呂上がりを電車見ながらだらだらして過ごすのたいへんよい。
テレビ送信に使われてないテレビ塔見に行く
朝である。
久屋大通にやってきた。日本に3つしかない100m道路の1本らしい。
札幌の大通公園によく似ていて、中央分離帯に相当する部分が細長い公園になっている。その真ん中にある旧名古屋テレビ塔(中部電力MIRAI TOWER)。
真下に入ってアーチ構造を眺められる。
整然と折れ曲がる配管が好き |
たいへん美しい昔の銘板展示。
上から公園を眺められるカフェテリア。
パフェに刺さってる薄切りバナナみたいなオブジェ
すぐ近くに見えるオブジェっぽいやつ。水の宇宙船という名前だった。
吹き抜けの下にはスケートリンクと、ちょうど放送中だったメダリストの等身大パネルが置いてあった。そういえば名古屋が舞台でしたね。
この地下街にぽっかりできた楕円空間がオアシス21という「公園」で、水の宇宙船はそのガラス屋根部分の名前という扱いらしい。
「銀河の広場」もかっこいい |
あちこち登れるので名古屋たすかる。高い場所の景色だいすき。
この気持ち良さよ。
昭和封入ノスタルジック遊園地
街なかに観覧車があるんだあ(ビルの右のやつ)と眺めていたんだけど
あれ、よく見たら左の方にも観覧車見えるな? と気付いた。
これ、デパートの屋上遊園地という絶滅危惧種なのでは?
行くしかない |
降機して地上を歩く。
屋上にプレハブ建屋を設置しただけみたいな作りなのだろうか。デパートにあるまじき天井の低さに、隠蔽できていない電気配線。全方位着飾るデパートのなかでここだけ油断してる感じがよい。
ガチで古そうな筐体が集まっていた デイリーポータルあたりならこれだけで記事1本書くやつ |
プレハブ?の外はなんか市民プールみたい。屋上庭園はレアだとしても、デパートなら植栽くらいはあるものかと。
観覧車あった。
2005年まで稼働していたらしい。ちゃんと定期的に塗り直すなりして維持されてる感じがする。
昔の写真が貼られていた。
賑わっていた時代の写真にはミニSLみたいなのも写っていて、これが屋上遊園地だよなあ! という気持ちにさせる。
可動部っぽいのがうかがえる謎カンガルー |
うなぎで優勝をやっていく
名古屋に来てひつまぶしをスルーするのは片手落ちにすぎる、絶滅など気にせずうなぎをいただくのだ!!! ということで近くのあつた蓬莱軒にやってきた。
入口の周りのあちこちに椅子があり、呼ばれるまで座って待つ。 病院の待合室みたいな空気になっててちょっと面白かった。 |
ここは「ひつまぶし発祥店のひとつ」らしい(元祖がどこなのかは例によって論争の的)。古くからある名店であることは間違いない。
1.5倍のでかいサイズのやつにした |
たいへんうまい。心ゆくまで食べられたので1.5倍にして正解だった。
おれのため犠牲になってくれうなぎくん! |
赤い電車もあるって!? 乗るしかない!
食べたら地下鉄の駅へ。これはかわいかったので記念に買ったmanacaです。
乗り換え。でかい駅はいいな。テンションあがる。
なんかすごく京王線っぽい。
名鉄は赤い! なんでかわからないけど赤い電車というものには心惹かれる。そういえば小さいころ持ってたRED EXPRESSのプラレールもお気に入りだったな。
新幹線と並走する区間なので車窓もおもしろい。交通の要衝っていいね……。
ああ、キミは車が大好きなんだね! うんうん、じゃあこっちに来て、まず糸紡ぎの歴史から話してあげるね!
トヨタ産業技術記念館。この日のメイン目的地。
自動車製造の見学ができると思ってやってくると「まず繊維とは、綿とは、糸とは……」とおもむろに機織りの話が始まる。すごいんだこれが。自動車コーナーより面白い。
当時の機械がすべて動態保存されており実稼働させて見せてくれる。どこかの会社の研修みたいな人がぞろぞろ見学していた。
これは入ってすぐのところにあるG型自動織機。
あまりに何気なく置かれてあるので「あー創業記念碑的な感じなのね、フーン」という感じで素通りしてしまうのだが、説明を一通り聞いてから戻ってくると感慨しかないってくらいの激アツ展示物だった。創意工夫ものづくりの集大成がここにある。
自動車コーナーも見応えたっぷり。
初期の自動車ボディー製造は木枠に手叩き板金だったんだぜ展示。いまでも新幹線の先頭車両とかは同じように作ってるらしい。まじか。
昔の豊田エンブレムかっこいい。
あと金属加工コーナーが楽しかった。こんな珍しくて用途不明のお土産をももらえた。
鋳造実演→切削実演で実際に加工したマジの金属部品である。 できたてホヤホヤのエンジンブロック模型、ちゃんと金属なので重い。 |
先に進むと製造技術が目白押し。でかいプレス機の本物を動かせたりしてすごい。
展示スタッフの人もすごく丁寧に案内してくれるし、たまに加工の実演とかもやってくれてて金のかけ方がすごい。
ここらへんに、「動いてる最中のプレス機を下から見れる展示」とかがある。
よ い 品 よ い 考 |
かなり駆け足で回ったのだが、それでも最後は時間が足りなくなってしまった。半日ではまるで足りない。
じっくり堪能するなら丸1日は確保したい。公式サイトやYoutubeで予習してから行くのも悪くなさそう。
弾丸的に帰路につく
歩く途中見つけたいい感じの看板。
駅に戻ると夕日がとても綺麗。
名古屋駅で売ってたいきものクッキー、おみやげにした。
夜飯のスガキヤラーメン。ソウルフードってこういうんだよなあ。
というわけで感想。
名古屋、体感一瞬で帰ってこれるのでゆる旅行に大変おすすめです。よく「何も無い」とか言われるけど、これは「全部あるが故の突出した何かがない」の意味と理解した。飯もうまかったしな!
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