Nvidia BroadcastがWin11 24H2で動作しない問題が継続している。
この件については過去にも記事にしたが、状況はまったく改善していない。
そんな折、記事コメントで代替手段を教えていただいたので、設定方法などをここで紹介したい。
該当コメントは
https://www.blogger.com/comment/fullpage/post/916310906753870594/6445041238041506679
Nvidia Video Effects というものがある
あるのだ。ちなみに自分はまずこのソフトの存在自体を知らなかった。
これを使うとNvidia Broadcastの持つ機能の一部を外部ソフトで利用できるようになる。そして不具合によりBroadcastが動かない環境でもVideo Effectsなら使える可能性がある。
なおVideo Effectsで使えるのはGPU支援付き背景除去だけで、オートフレーミングやアイコンタクトなど他の機能は使えないようだ。
配布ページより、使っているGPUに対応するVideo Effectsをダウンロードしてインストールしておく。
OBS Studio もインストールしておく
OBSは様々な入力ソース(カメラとかアプリ画面とか1枚絵とか)を好きに配置して配信画面を作れるアプリだ。
左上に大きくゲーム画面、右下に被せる形で自分のアバター、右に細長くコメ枠、下に固定バナー、みたいなことができる。なのであんまり知らないけどVtuberとかが使ってそうなイメージがある。
公式サイトからインストールしておく。
不具合で動かない Nvidia Broadcast はアンインストールしなくてよい
してもよい。
試した限りではどちらでも動いた。
あとは設定すれば動く
- OBSを起動する
- ソースにある「映像キャプチャデバイス」を選んで上のプロパティボタンを押す
- 「デバイス」でPCに接続された物理カメラを選択してOK
- 再度「映像キャプチャデバイス」を選んで上のフィルタボタンを押す
- 「エフェクトフィルタ」下のプラスボタンを押して「NVIDIA 背景除去」を選んで追加し、閉じる
- ソースの一番下に「画像」を追加して、バーチャル背景となるファイルを好きに選ぶ
- プレビュー画面上で各ソースの位置や拡大率をドラッグして配置
- 右の「仮想カメラ開始」ボタンを押す
これで設定完了。あとはZoomとかGoogle Meetを起動して、使うカメラに「OBS Virtual Camera」を選べばよい。
Tips
- Zoomの会話を終了しても、OBS側で仮想カメラ停止しない限りずっとカメラ起動し続けてしまう
- そして仮想カメラ起動中はPCをスリープやシャットダウンできない
- 一瞬スリープに入っても即座に復帰してくる感じの挙動になる
- 電源関係のトラブルではないので、仮想カメラ停止すれば正常化する
- 逆に常時仮想カメラをONにしておけば、それはそれで便利に使える
- ほぼNvidia Broadcastと同じ使用感になるはずで、コメントで教えてもらった方法はこちら寄りだった
- スタートアップにOBSを登録し、その際起動オプションで「バックグラウンド動作、仮想カメラ自動開始」にしておくとよい感じらしい
- なお、仮想カメラ停止のたびに確認ダイアログが開くのは設定からOFFにできる
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