スキップしてメイン コンテンツに移動

Elite: Dangerous で宇宙の巨大さに浸ろう

Elite: Dangerous というゲームをもう大分やっている。

これがだいぶトチ狂ったゲームで楽しいので紹介をかねてスクショ自慢する。


めちゃくちゃに広大な世界

Elite: Dangerous(略してエリデン、E:D)はオープンワールド宇宙フライトシムである。


パルサー観光にやって来た私のお船


木星型惑星のリングらへんを飛んでる私のお船


自分だけの宇宙船に乗って、自由に好きな星やら星じゃないのやらに飛んで行ける。

このゲームは頭がおかしくて、実在の天の川銀河を1:1スケールで再現している。差し渡し6万5千光年。現存するあらゆるゲームの中でもトップクラスに広大なマップ範囲。さすがイギリス人の作るゲームだぜってかんじだ。すばらしい。


写っている範囲内は全部行ける

恒星だけで4000億個が含まれるマップである。当然のように、4000億全てに実際に行くことができる。ほとんどは現在でも人類未踏(プレーヤーの誰一人も訪れたことがないという意味)の地だ。

エリデンがリリースされて9年ほどになるが、その間プレーヤーが1回でも訪れたことのある星系は銀河系全体の0.02%程度らしい。


観光ゲー

この広大というか莫大な空間で何ができるかというと、「何でもできる」。

固定のストーリーとかはなくて、各人が好きなロールプレイを楽しむタイプのゲームになっているためだ。いまどき硬派。

なのでプレーヤーは、ステーション間の交易で金を稼ぎまくってもいいし、小惑星を掘ってレアメタル採掘業者になってもいいし、宇宙海賊を爆散させまくるハンターになってもいいし、逆に宇宙海賊になって他人を爆散させまくってもよい。


かっこいい連星系
うっかりすると焼き殺される

私はたいてい「探索者」のロールで遊んでいる。

なんとなく銀河系の反対側に遠出したり、星雲の真ん中に突っ込んでみたり、ブラックホール見物に行ったりする。そしていい感じの景色をスクショを撮る。ようは観光客。


星雲の中心部
キラキラしてるのは全部恒星

「行ってみたい!」と思わせるポイントがいっぱいあって飽きない旅行ができるのが良いところ(あるいはとっくに飽きているがなぜか続けてしまう)。

有名な観光地、景勝地というものが多数存在し、行ってみると結構他のプレーヤーも物見遊山に来ていたりする。


星雲の中のブラックホール
こういう有名観光地がそこかしこにある

ゲーム内には「ここにこんな観光地がありますよ!」という案内はいっさいない。これらの景勝地はプレーヤーが偶然発見したものがEDSM等の外部サイトでシェアされて広まったものだ。

突然数万光年の空間に放り出されて、五里霧中のまま歩き回るとたまにすっごい景色が見つかる――そういうヤバい投げっぱなしスタンスのゲームだ。ゲーム? ゲームって何だ……?

何十光年もジャンプできる船に宿る長閑さ

超光速航法があるとはいえ、長距離を移動するには結構な手間と時間を食う(リアル1時間で4000光年くらいしか飛べない)。

それが結果として長閑な旅行体験となり、途中の景色を楽しむ動機になっている。青春18きっぷの旅みたいな。

4000光年ならジャンプ60回なので途中下車60回。合間は好きなものを見て回れる。


ラグランジュ・ポイントで繁殖する宇宙植物
テトラポッドによさそう


巨大な柱状節理みたいなのが宇宙空間に生成されている謎


実在の星もちゃんと再現されている。たとえば太陽系。


ちゃんと地球だし、ちゃんと日本もある


たとえば最大級の赤色超巨星・おおいぬ座VY星。




ほかにもどこかの惑星の表面に着陸してバギー乗り回したり、数百万年前に絶滅した知的生命体の古代遺跡を相手にバトルしたり、なんかいろいろできる。


初発見の歴史を銀河地図に刻みつけよ

未踏の深宇宙から人類圏に帰還したら最初にやることがある。銀河地図編纂局に自分がした発見の報告をするのである。


銀河系の反対側の端っこからは、天の川全体が見渡せる

これによって恒星や惑星の初発見者である自分のプレイヤー名が、銀河の地図に永遠に刻みつけられる。
レアな惑星や恒星の初発見者になれるかも!? という期待は地味なように思えるが、その実巨大なロマンを孕んでいる、このゲームの麻薬のひとつだ。


銀河中心の超巨大ブラックホール


間違いなく、エリデンのキーワードはロマンだ。

とくに探索者のロールをプレイしているとき、このゲームにはロマンだけで作られているんだなあという気持ちが強くなる。

あるかもわからない素晴らしい何かを求めてひたすらジャンプを繰り返す途中下車の日々。そこに星があるからだ、云々。


恒星と中性子星が重なってやばい景色になってたとこ
ちなみに雑に光の帯に入るとしにます


中性子星とブラックホールとO型主系列星の連星系
うっかり近づくと死ぬ物体がいっぱいあってたのしー


強烈な景色に出会うたび宇宙のロマンと酷薄さに同時に感じ入ってしまう。

ちなみにこの数万光年スケールだとか銀河系っていう構造ですら、宇宙全体と比べれば塵芥の砂粒みたいなサイズである。


人類圏の多彩さ

人類がいるところにはステーションがある。プレーヤーも自由にドッキングして補給や交易ができる。


よく見るタイプ
回転していて、軸先から中に入れる


場所によって特産品があったり、ハイテク武器が潤沢に売られていたり、それぞれ特徴がある。


こっちは小惑星くり抜きタイプのステーション



入り口はこんな感じ
与圧区画との境目で空気が漏れない仕組みすごい


中も岩でゴツゴツ


そして人類はどこでも戦争をやっている。まあ正しい理解。


何かの攻撃で炎上してるステーション

人類圏でのロールプレイには探査にはない状況の多彩さが売りだ。たとえば炎上ステーションでは、船体の熱ダメージアラームを聞きながら避難民救助する、緊迫のロールプレイができる。

間違いなく、普通のゲームらしいゲームができるのは探査ロールではなくこちらだろう。ただ人類圏は狭い。直径300光年程度の範囲にコンパクトに収まっている。そこから一歩外に出るなり未踏にぶち当たる。


巨大スケールとロマンを感じよ

このゲームはロマンでできている。宇宙SF好きには特におすすめできる点だ。

初めて起動すると操作チュートリアルが用意されているのだが、操作を進めて加速していくHUDを眺めて待つと教官が「ah, welcome to the light-speed.」と話しかけてくる。え、光速超えた!??!? 確かに速度表示は1.7c, 2.0c, 3.5c……


中性子星の巨大リングで有名な観光地


近づくにつれ、最初の見た目より遥かに巨大だと気づきビビる


いちいちスケールがすごい


このチュートリアルでガツンとやられるのだが、その後もマジの宇宙がとにかくスケールで殴りかかってくる感じになる。

星系内を飛んでてもカジュアルに「到達予想時間:> 1年」とか表示されたりする。


リング付きガス巨星。きれいだなーと近づくと


あれ……、なんかでかいぞ……


あれ…… あれ……


相対するものの巨大さに無限にビビっていられる。宇宙のデカさを実感できる機会なんて普通はないのだが、このゲームではそれできるのだ。


みんなおいでよ宇宙においで

まあゲームの説明については私が語るよりもずっと良いコンテンツがあるので、最後にそれを紹介したい。

基本説明やゲームの流れから、交易・探査・戦闘の入門編、歴史解説。そして随所から滲み出すロマン成分。最高のエリデン入門教材。




みんなおいでよ飛ぼうぜ宇宙。そんでもって1天文単位(≃ 500光秒)とかの距離スケールが具体的にイメージできてしまうっつうよくわからん能力を手に入れようぜ。

おわり

コメント