スキップしてメイン コンテンツに移動

【ブルアカ最終章考察】連邦生徒会長イコール黒幕説、アビドス全滅までの経緯、ほか

※注:最終章のネタバレだけで書かれた記事です




↓スクロールすると本文↓
















……というわけでエンドロールまで流れてしまったブルアカである。

えっエンドロール? もう!? まだ解決してない伏線いっぱいあるよね? 世界観はあいかわらず説明されてないこといっぱいあるし?

とりあえず気になったことをこの場で書きなぐってみたい。


捻じれて歪んだ先の終着点はどのような顛末をとったのか

プレナパテスとなった時間軸の先生(略してプレ先生)の辿ってきた経験が気になっている。

主に「何をどうしたらあんな失敗状況にたどり着くのだろうか」という観点で。


プロローグを読む限りでは「連邦生徒会長が何か茶々を入れた結果いろいろ失敗した」ことしかわからないのだが、

これまでは「生徒会長がちょっかいをかけた程度で世界滅亡しちゃうの!?」とむしろ余計疑問が湧いていた。

今回の最終章でようやく、新情報が出てこのあたりをまともに検討できるようになった。


まず新情報として、「プレ先生は病院で治療を受けていたが、100日経っても回復せず治療断念・死亡判定」という流れを辿ったことがわかった。

これの何が新しいのかというと、プレ先生はアビドス以外のゲーム開発部やラビット小隊や補習授業部の事件には、最初から一切関われていない可能性が出てきたのである。

当初「先生は全部の案件に首を突っ込んだが、その全部で対処を間違え解決に失敗した。その連鎖的な結果として世界が滅亡した」だと思っていたので、この違いは大きい。


プレ先生時間軸のアビドス編はこうだったんじゃないか予想

いくつか判明した前提条件がある。

  • アビドスと先生は出会っている( = 先生が事件解決に乗り出すところまでは、とりあえず生徒会長の邪魔は入っていない)
  • 何かがあってホシノのヘイローを破壊するに至った
  • 先生負傷により重体、その翌日にはセリカが失踪
  • アヤネとノノミが消えたのは、話しぶりからするとたぶん↑より後


さて、連邦生徒会長の立場でどういった妨害をすればこの状態を作れるだろうか? ヒントになるのはホシノがヘイローを壊されているという事実。


砕けているのはどう見てもホシノのヘイロー

色彩に触れて恐怖化したヘイロー(色が黒くなり一部ひび割れ)の特徴とは異なり、ホシノのヘイローは色はそのままに砕け散っていることがわかる。これは本編で「私が敵になったらヘイローを壊して」と言っていたことが現実になった時間軸だと解釈できる。

ようは、先生はホシノの救出に失敗したのだ。


アビドス編で先生のキーになった行動を一箇所だけ生徒会長が邪魔したと考えると、最も効果的なのは黒服に大人のカードを叩きつける例のシーンだろう。流れはこうだった:
  1. 黒服は大人の現実論的な話をして、先生に手を引くよう忠告する
  2. これに対して先生は「そういう話ではない」と「大人のカード」を出してまで徹底的に争う姿勢を見せる
  3. 大人のカードを使ってまで生徒を助けるという先生の決意を前にして、黒服はホシノを使った実験の継続をその場で断念
  4. ホシノが囚われているのはアビドス郊外の砂漠の地下だと教えてくれる

ここで大人のカードの副作用を危惧した生徒会長が「アビドスは廃校したものと判定します。彼女たちの問題は彼女たちの責任です。先生もアビドスにはこれ以上関わってはなりません。それとそのカードですが、こちらで使えないようにしておきました」

と善意から止めに入った場合を考える(生徒会長は外世界から先生を呼び出せたり時間軸ループを操作できたりするやばい能力持ちなので、大人のカードにも干渉できたものとする)。


この先の展開を妄想すれば、プレ先生のタイムラインとも矛盾しないバッドエンドが導かれる。こんな感じ:

  1. 先生は黒服相手に〝覚悟〟を示すことかなわず、黒服は実験を続行※
  2. アビドスは生徒会長の忠告を無視してホシノ救出作戦を強行することになる
  3. キヴォトス全体を掌握する生徒会長がアビドスを手助けしないことに決めているので、途中便利屋やゲヘナ風紀委員の支援は来ない
  4. 戦力乏しいアビドス一行はカイザー施設手前の砂漠で苦戦を強いられ、いたずらに時間を空費する
  5. 到着に手間取ったためホシノの救出は間に合わず、ホシノは「敵になる」
  6. アビドス一行は何とかホシノを元に戻そうとするが、本気のホシノ(1人でアビドス全体の脅威度の半分に相当する)相手に加減して勝てるものでもなく、当然ピンチに陥る
  7. まずアヤネが大きく負傷し回復役がいなくなる
  8. 次に誰かが殺されそうになったタイミング(仮にセリカとしておく)で先生が銃口の間に割って入り、撃たれ、重傷を負う
  9. セリカ、絶叫しながら加減なし至近距離での反撃
  10. ホシノのヘイローが壊れ、かすかに笑ったあと動かなくなる
  11. 「うわああああーーーー!」ってなって暗転(伝われ)
  12. 先生は病院に収容され、ホシノに手を下したセリカは翌日には失踪、アヤネも生命維持装置なしでは生きられない身体に


セリカかホシノのどっちかなら、先生をやられた反動で勢い余って相手を殺しちゃうはありそうに思える。なんならシロコあたりになら殺されても本望って感じの反応しそうだ。

※ここでレオタードを着て覚悟を見せたら救出フラグが立った可能性がある


アビドスのメンバーはその後どうなるのか

シロコの口からは微妙にボカされて語られていることシーン。



  • ホシノ:セリカ(仮)の反撃でヘイローが壊れて死亡
  • セリカ:ホシノに直接手を下した(仮)事実に耐えきれず嘔吐などもしながら逃亡。ブラックマーケットの裏路地あたりで無気力にうずくまりそのまま動かなくなる
  • アヤネ:一連の状況に絶望。見舞いに来た仲間達が帰ったあとの夜中、自分の身体に付けられたチューブや電極を盛大に引き千切って絶命
  • ノノミ:アビドスを離れて実家に帰ったと思ったら、数日後に自殺したとアビドスへ連絡が入る
  • シロコ:1人でも皆の意思を継ごうと、かつての仲間たちの形見である銃とIDカードを手に銀行強盗を繰り返しては借金返済に充てる日々。いっそ踏み倒せばいいのに変に愚直なところが「らしい」


アヤネについては「アヤネ『が』生命維持装置を外した」と言っている点に着目する。外したのが先生の生命維持装置だとすると100日後の描写に矛盾が出るので、自分の装置を自分で外したと考えるのが自然だろう。

ノノミは「そうなった」の解釈が難しいが、公開されてるアリウスとかのバッドエンドスチル的には、仲間に見られない場所でひっそりと自殺するというのが一番「ありそうな展開」と感じた。きついのは、この自殺の知らせをシロコはたった一人で受け取ったであろう点だ。


1~4章が時系列順とするなら(1章の時点で先生は黒服とは初対面だったりするので、1章が最初にあるのはほぼ確定)2章以降にはそもそも先生は昏睡状態のため関われていないことになる。

その間にアリスは名もなき神々の王女になりミレニアム崩壊、エデン条約もアリウスの暗躍でぐちゃぐちゃになり主要メンバーほぼ死亡、さらに100日経ったところで色彩が到来し残った生徒も殺されるか狂うかした。

あとは語られている通り。


生徒会長のモノローグ、会話相手は誰なの

捻じれて歪んだ先の終着点と言えば、連邦生徒会長のモノローグも重要だ。

プロローグや、ウトナピシュティムで上昇負荷を食らったときに見る夢のシーンなどに登場するシーンである。


(なんだか、懐かしい感覚がする)
からの夢で生徒会長の語りに入るところ
やや右上にいる紫の光が、おそらくA.R.O.N.A.とプレ先生

↑余談だけどこの背景「生徒会長は先生をクラフトチェンバーこねこねで生成した」説が補強されるようで地味に不穏ですね(キヴォトス上空の巨大ヘイロー郡にも見えなくはないけどさ)


当初、これらのモノローグは「生徒会長 → 本編時間軸の先生」という語り聞かせだと解釈していた。実際プロローグでは「生徒会長がループ開始直前の先生にかける言葉」と読めていたためである。


しかし、今回の公開されたラストシーンにおいては、どうもそうではないような雲行きだ。

「帰りましょう、先生」である


この「帰りましょう」どう解釈すべきか。

ウトナピシュティムの上昇中に「帰りましょう」はおかしいし、ループ開始時に「帰りましょう」でもやはりおかしい。


今一度このモノローグを要約すると次のようになる。

  1. だから先生どうか、この絆を
  2. 私達との思い出、過ごして来た全ての日々をどうか
  3. 覚えていてください
  4. 大切なものは、決して消えることはありません
  5. ですから帰りましょう、先生


どうだろう。端的に言って本編時間軸との別れのセリフではないだろうか。

これは滅亡世界線の生徒会長(瀕死もしくは死亡済みの魂)がプレナパテスに語りかけていると解釈するのが妥当に思える。本編時間軸の先生は漏れ聞こえる二人の会話を盗み聞きしている形となる。


「私達の時間軸は私のミスで滅んでしまったけれど、消えてしまった生徒たちとの過ごした絆は決して消えません。せめて思い出だけを胸に、私達二人は滅んだ時間軸へ帰りましょう」

プレナパテスの身体だけは本編で崩壊したが、さてその魂は消えたのだろうか、それとも元の次元に帰っていったのだろうか。この会話からは後者が示唆される。帰った先は滅んで何もない虚無だろうから無間地獄と変わらない。

「未来永劫後悔し続けることになる」という無名の司祭の言葉は、エンディングを迎えたあとでもおそらく正しいのだ。むしろ思い出だけが残るからこそ後悔もより深く消えずに残るとすら思える。いまや折り鶴も置いてきてしまったし。

失敗した時間軸における主人公の救済されない最期という点では、無職転生の老デウスを思い出したりもした。


連邦生徒会長はどこで考えを翻意したのか

生徒会長の発言に「責任を負う者について、話したことがありましたね」がある。

これの具体的内容はいまもって描写されていないが、どんな話だったのか考えてみたい。

先の考察から、生徒会長のこの発言はモノローグ中のものなので、タイムラインで言うと先生がプレナパテスに変じたあとの会話であると考えられる。




さて、失敗したアビドス編の経過から

  • 生徒会長「人間に他人の責任を負うなんてことはできるはずありません。自分に対する責任は自分だけが負うものです」
  • 生徒会長「先生も、危なくなったら全てを放り出してでも逃げてくださいね。アビドスの問題は、彼女たちだけのものです」
  • 先生「私は逃げないよ。大人として、責任は最後まで負うからね」

のようなやり取りが妄想される。

タイミング的には「何としてでもホシノを救出に行く or 行かせない」の押し問答が発生したあたりだ。先に述べたように、このあと先生は生徒会長の忠告を無視してホシノの救出に赴くも失敗し、自らも重体となる。


生徒会長としては「取れもしない責任を取るなんて言うからこんなことになるんですよ」「忠告を聞いていれば無事だったでしょうに」程度の反応だったと予想される。

なぜなら、モノローグにおいて「『この結果にたどり着いて初めて』あなたの方が正しかったと悟った」と言っている。

時系列上、この結果 = 100日後の終着点を指しているので、ホシノ死亡時点では生徒会長は自分が間違ったと認識していない。


冷たいようだが、先生が生死の境を彷徨ったのは先生自身の選択の結果によるので、それは先生の責任下での行動だ。

見方によっては先生の失敗に付き合わされたアビドスは不幸になっただけだし、生徒会長はむしろ先生が怪我しないように忠告までしていたので「やっぱり自分の方が正しかったじゃーん」は当然の反応となる。


しかし結局、ここでアビドスを助けなかったことが遠因となってキヴォトスは終焉を迎える。そして100日後に先生は「自分を犠牲に、生徒の代わりに責任を負って色彩の嚮導者になる」という責任の取り方をする。

この行動を見て、ようやく生徒会長は「責任を負う」といった先生の覚悟を目の当たりにし、「大人として責任を取るという発言にはそこまで含まれていたんですね」「無責任にアビドスを見捨ててこの状況を招いたのはたしかに私のミスでした」と全面的に非を認めるに至る。


ブルアカというゲームで最初に目にするテキストである「私のミスでした」は、この完璧超人だけれどいまいち人の心がわからない生徒会長に、1つの世界を滅亡させまでしてようやくミスを認めさせたという、歴史的な偉業達成の瞬間なのである。


最初にして最大の偉業


これがなぜ凄いことなのか。生徒会長が自分のミスを認められないと「連邦生徒会長が失踪してるバージョンのループ」が開始せず、いつまでたっても滅亡回避フラグが立たないためである。

この女にミスを認めさせないとゲームは始まりすらしない(!)


連邦生徒会長 is 何者

ブルアカ最大の謎。
しかも永遠に明かされない可能性すらある。

生徒会長の権限や能力の詳細は不明なのだが、断片的な情報だけでも先生と同等以上であるらしいことが伺われる。

  • ループを戻せる;しかも自分だけじゃなく他人を
  • 自分だけは前ループの記憶を持ち越して行動を変えられる
  • 外世界から先生を呼び出せる
  • サンクトゥムタワーの行政権を一手に保有している
  • 原理不明オーパーツであるシッテムの箱やらクラフトチェンバーを動かせる
  • 先生の自由意志での行動すら止めたり邪魔したりできる
  • A.R.O.N.A.に融合してアロナになったりもできる(? 未確定)

最後のは明言されてはいないが、ほぼ確実と見ている。つまりシッテムの箱本来のOSはA.R.O.N.A.の方で、アロナはそれの変質したバージョンだ。根拠は以下のシーン:




OSはA.R.O.N.A.だ。
重要事実として、この時点では先生はまだ色彩に触れてはいないし、シッテムの箱にも銃弾は撃ち込まれていない。つまりこちらがシッテムの箱本来の姿であるとみて間違いない。

補足すると、「本来のキヴォトスでは生徒会長が健在」という前提から、失敗世界線のほうがデフォルト状態に近いというのは確定している。他にも本編世界のほうが間違っているらしい証拠として
  • シッテム起動パスワードが本編のものは文のつながりが不自然になっている
  • シッテム起動画面の背景にあるパスワードらしき英文は、入れ替わったと思しきあたりが消されている
  • シッテム起動直後のOS切り替えメッセージだけはA.R.O.N.A.表記になっている
  • アロナは指紋認証もまともにできないが、A.R.O.N.A.は死体を遠隔から一瞬で認証できる
等がある。


まさかこれが伏線だったとはね


連邦生徒会長 = 黒幕説

プレナパテス先生は「自分なら、同じ状況で同じ選択をするだろう」と信じて本編時空にやってきた。

ここで問題があって、連邦生徒会長もプロローグで同じことを言っている。


プレナパテス先生からの信頼はわかりやすい。「本編先生も自分ならプレ先生と同じく、自らを犠牲にしてでもシロコを救う選択をするはず」というものだ。

対して連邦生徒会長のそれは大分複雑になっている。というのは、

  • 生徒会長は先生をループに送り出した張本人であって、しかも自分が失踪した世界線の経過(先生が諸々成功する)は想定済みである
  • プレ先生が本編先生にシロコを託すという結果を見ても特に驚くはせず、ただ「帰りましょう」と言う = こちらの結末も想定済みである
  • つまり生徒会長は初めから1章~最終章の結末までわかった上で先生をループに送り出していたことになる


これを矛盾なく説明できる黒い絵を妄想してみた。以下はその生徒会長の思考である:

  • 「仮に、先生が、全部の事件の解決に成功した世界線というものがあったとする」
  • 「その成功したバージョン先生と、この失敗したプレ先生をうまいこと引き合わせれば、成功先生は自分を犠牲にしてでもクロコとプラナを救出してくれるはず」
  • 「じゃあこの先生には今からループしてもらって、さらに全部成功してもらった上で、もう1回シロコ達のための犠牲になってもらいましょう」
  • 「滅亡時空の色彩を成功時空に連れていく必要もありますね」
最後のは未確定だが、作戦全体の肝なので、色彩の誘導のようなこともおそらく何らかの形で手を打っている。偶然に頼るのはあまりにも能天気だから。

「色彩がここを見つけました」はベアトリスが言ってことだが、それすら生徒会長があらかじめ撒いておいた種に誘導されてのことだった可能性がある。


いつそんな種を撒けたのか? に対しても答えがある。
先生のループ開始よりちょっと前に生徒会長は行動を変えて失踪している。生徒会長失踪~先生到着までは数週間のタイムラグがあるのだ。生徒会長としては、この間に色々暗躍しておくことは十分にできる。
こういうキャラを何と呼ぶか。黒幕だ。


初公開となった生徒会長の全身ビジュアル

あれだけ黒幕黒幕いっておいてなんだけど、なにこのかわいい子。


えっかわいい
いや知ってたけど


先生の完全上位互換な権限と能力を持ちながら、ヘイローを持つ生徒でもある。完璧すぎないか。めっちゃかわいい。

そしてこのヘイローにどこか見覚えがないだろうか。




そう実はタイトルロゴでさんざん既出なのであった。

このゲーム、連邦生徒会長はことの黒幕で、かつ裏の主人公でもある。最初から最後までずっと連邦生徒会長の物語をやっているのである。


関連記事


コメント