「古いPCを売ったり捨てる前にHDDのデータは完全消去したい。」
検索すると「データ消去できるフリーソフトを使おう」とか出てくるのだが、実は標準コマンドでできる。
cipherコマンド
具体的にはcipherコマンドというのが標準で入っているので、それを使う。
管理者権限は不要。使い方は以下のようにする。
cipher /w:{ドライブ文字}:
実行するとこんな感じで、空き領域を00、FF、乱数で計3回上書きしてくれる。
500GiB HDDで "......" のバーが右端まで進むのに2時間くらい |
cipherを使うメリットは以下
- 初期化直後のネットもつながってないPCで実行したいので、追加インストール不要なのはうれしい
- 「誰が作ったとも知れぬフリーソフトの挙動を信頼する」をしなくてよい
- ちゃんと空き領域クリアを3回してくれて、かつ進捗がなんとなく見える
全体的な手順(Windows10以上を前提にしている)
- 古いPCから必要なデータを抜き出す
- Shift押しながら再起動して「このPCを初期化する」的なやつを選ぶ
- さらに初期化対象について聞かれるので「アプリケーションとデータのすべて」を選ぶ
- 初期化開始したら数時間放置して、データが全部消えるのを待つ
- 終わると勝手にWindowsセットアップ画面になるので、適当に進める
- この間、できればネットに一切繋がずセットアップすること
- 古いPCでもネットに繋がなければ安全
- ネット繋ぐとアップデートが始まり、それによって空き領域が減る(= データ消去できる領域も減る)
- Win11ではセットアップ中にネット接続を強制されるが、実は検索すれば回避手段がある
- デスクトップ画面が表示されたらcmdを立ち上げてcipherを実行する
- HDDが複数ボリュームある場合はその数だけcipherを繰り返す
- 完了 ~あとは売るなり捨てるなり好きに~
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