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これを読んだら黙って風呂に耐水メモを置け

おすすめの入浴グッズといえば主にリラクゼーション方面でたくさんの選択肢があるのだろうが、私はあえてここに「耐水メモ」を持ってくる。そういう話をしたい。


なぜ風呂場にメモなのか

メモ用紙といえば普通はデスク端とか電話脇にあるものだ。それをあえて風呂に置く。

なぜか。


それは、風呂は何かを思いつく場所だからだ。何かとはつまり

「そういえばオリーブオイルそろそろなくなるぞ?」
「やっべ報告のミーティング明日じゃん、資料爆速で仕上げねえと」

のような何かだが、こういうことはなぜだか風呂でよく思いつくのである。


風呂に限定する理由

突如何かを思い出す/思いつく場所といえば他にもある。私の場合であれば寝る前の布団の中、トイレの最中などがそれにあたる。

ではなぜ今回メモの置き場所をあえて〝風呂〟に限定したのか。

それは風呂が、「スマホを持ち込んで5秒でメモできる環境にない」ためである。


いかな防水スマホとはいえ、泡の付いた手のまま文字入力できるようなデバイスではない。子供の頭をシャンプーしている最中だったりすればなおさらである。

しかし突如降って湧いたアイデアというものは何もしなければ10秒くらいで忘れ去ってしまうものだ。

つまり、頭を洗って、身体を洗って、湯船に浸かって、シャワーを浴びて、軽く掃除をして、湯船にフタをして、換気扇を回して電気を消して…… 「あれ!? さっき思いついたアレ、なんだっけ!? すっごい大事なことだったはずなんだけど!!」と、めでたくこうなる。


過去に解決策として、脱衣場にGoogle Homeを置いて音声入力メモというものを試したことがある。しかしこれは風呂場の声がこもる関係で認識精度が劣悪になる。タイマー操作ですらストレスが貯まる状態なので、長文のメモ記録になど使うべくもない。

よくよく考えてみると、必要なものはインテリジェントでIT先端でクラウド活用なライフをハックするシリコンバレーでの資金調達に成功した新進気鋭のマルチデバイス共有メモサービスではないことを理解する。

もっと原始的でローテクな「記録」こそが、求めていた性能の本質だ。


メモの設置

というわけで紙を使った記録方法を私という人類が再発明した。その具体的成果がこれである。



壮大なフリから落とすみたいなジョークではない。マジの有能装備なので安心してほしい。


説明すると、これはナイロンタオルとかを引っ掛ける棒にメモパッドぶら下げている図である。空中に吊り下げることで乾きを早くする意図がある。

カウンターに置くと常時濡れっぱなしになりカビのリスクが上がる他、石鹸成分などが付着しておかしなことになりそう。

ぶら下げには荷造り用のビニール紐を使った。小学校で使ったすずらんテープみたいなやつだ。腐ったりカビたりするような素材はここでも避けている。輪ゴムは長期使用で周囲にくっつくのでおすすめしない。


筆記具は、インク系は温度変化で漏れたり垂れたりしそうで嫌なので避けて、これも原始的な鉛筆となった。柔らかい書き味が好みなので2Bである。

鉛筆は、柔らかさはどうでもいいが、おしりに消しゴムがついているタイプが良いだろう。消す用途には使わない(上から棒引きするだけだから)が、消しゴムを保持している金具がちょうどビニール紐の引っ掛かりになって、すっぽ抜けを防止してくれる。



何かを思いついたらこのように書く。メモ用紙に鉛筆なので普通に書ける。あたりまえだ。

アナログ筆記グッズの良いところとしてテキストだけでなく図や絵も描ける。案外見逃しがちな利点だ。


耐水性能

このメモパッドは見た目も書き味もただの紙としか感じられないが、素材は通常のパルプではなく、ストーンペーパーとかいう耐水紙である。

と言っても大層なものではない。このメモパッドはダイソーで80枚綴110円だった。表紙は迷彩柄でダサいが、どうせ見えないので気にならない。


耐水メモなるものがどの程度水に「耐える」のか、気になるところである。当然実験済みだ。



ひとまずシャワーを雑にぶっかける。40℃の温水だ。

表紙も、裏も、表面だけでなく中のページまで、湯でビタビタに濡らす。するとこのようになる。



まず鉛筆の文字はちゃんと残る。指でこすると多少ボヤけたようになるが(「パニ」のあたり)、それでも全然読めるレベル。

ちなみに鉛筆というのは優秀で、このビタビタ状態のまま特に乾かさず、すぐに続きを書くことができる。インク系筆記具ではまず無理だろう。



紙自体の耐久性も良好だ。上の写真では濡れた状態のまま力をかけて引っ張っているが、溶けたり破けたりしていないことがわかる。何食わずノーマルに機能している。

長期間の耐久性で言うと、このメモ自体が撮影時点ですでに半年ぐらいの運用を過ごしてきたやつなので、そちらについても合格。


結論:風呂に耐水メモを置け

思い立ったら5秒で雑に書けて、しっかりとした耐水性があり、滲まず、カビず、溶けず、破けず、周囲を汚さない、極めつけに安価である。

オールモストバーイ。


というわけで書きたいこと全部書いたのでまとめとかは特にないです。おわり。

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