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歯磨き後のフロスをやめてジェットウォッシャーに切り替えたら人生の面倒事がひとつ減った

毎日フロス(糸ようじ)を使って歯間を掃除するのはツラい。

かくいう自分も2年ほど前にフロスの習慣が途絶えてしまって以降、再開できないでいる。

フロスの手間をかけずラクに虫歯予防するため、このほどジェットウォッシャーを導入したのであった。


ジェットウォッシャーとは何か?

それは電化製品である。

ノズルから出る水流を使って歯間や歯周ポケットの掃除をするための器具で、フロス(歯間ブラシ、糸ようじ)の代わりをしてくれるマシンと考えておけばよい。

ちなみにジェットウォッシャーはPanasonicの製品名で、一般的な名としては「口腔洗浄器」があるようだ。


なぜフロスが必要なのか?

フロスをしないと歯間が虫歯になるためである(実際なった)。

この虫歯治療の最中、歯医者に「歯ブラシが完璧にできていればフロスをしなくても虫歯になりませんか?」と聞いてみたら、

返答は「いいえ、それだと歯と歯の隙間が虫歯になりますね。ちょうど今みたいに」だった。


フロスを使えばジェットウォッシャーは導入不要では?

Yes. しかしフロスには

  • 手を使って1本ずつ進める作業はとても面倒だし
  • 合間合間にフロスを水で洗うのも面倒だし
  • 歯の隙間から糸を抜くときたまに飛ぶ唾液で洗面所の鏡が汚れるし
  • そもそもフロスという消耗品の在庫管理が必要だし
で、とにかく気が重い。

ジェットウォッシャーという家電の導入はこれらの問題を一挙に解決するので、検討の価値はかなりある。


高いのでは?

Yes. 

具体的にはジェットウォッシャー本体で2万円くらいの買い物だった。

一方で、フロスをしなかったことで前回なった虫歯では治療費が合計で7万円強取られた。これを予防できると思えば2万円は安い。

しかも一度買えばずっと使える。


なお習慣が途切れるまで買っていたフロスはこれだった → https://www.yodobashi.com/product/100000001001618506/ 

ポイント込みで1本10円くらい。


洗浄力そのものが糸ようじより劣るのでは?

明確にNo. 

根拠は自分のジェットウォッシャー使用後の歯科検診の結果である。


実際の検査結果の画面

この結果は次のように見る:

  • ピンクの塗り:歯垢の付着
    • 磨き残しを表す
    • 前回14.3% → 今回9.8%に改善
  • 青線・赤線:歯周ポケットの深さ (mm)
    • 浅いほうがゴミがたまらず良い
    • 歯垢が除去できていれば徐々に浅くなってゆく
    • 前回値(青線)→ 今回値(赤線)と、ほぼ全域で改善
  • M0:歯の動揺度
    • 歯のぐらつき。少なければ少ないほどよい
    • ぐらつきが増すとM1 → M2 → M3のように進む
  • 赤丸:出血のあった箇所
    • 歯垢が除去できていれば徐々に消える
    • 前回は数箇所で見られたが、今回改善し、一箇所のみとなった

つまり、ジェットウォッシャー導入後はすべての結果が良くなっている。


慣れないとジェットウォッシャーの水流をうまく当てられないのでは? 

これもNo.

先程の検査結果は

  • 前回値
    • 毎日寝る前のフロスを継続し1年以上経った頃の計測値
  • 今回値
    • フロスを丸々2年ほどサボったあと、買ったばかりのジェットウォッシャーを慣れない手で使い始め、ようやく2週間経った頃の計測値

と、かなりジェットウォッシャー不利な条件であったが、それでも結果は全般的に改善していた。

不慣れかつ短期間の利用でも十二分にフロスを代替できる性能を発揮していたので、初心者だからうまくジェット水流を扱えないといったことはなさそうだ。


なお当初は歯茎が弱っており水流が当たると痛かったため、洗浄強さを最弱の「1」からスタートしていた。先程の結果はこれを「3」に上げたくらいの時期に検査したものと記憶している。

数ヶ月経った今は「5」で運用していて、この数字もなんとなくで決めている。そのくらい適当な扱いでもこの結果なので安心して使える感じがする。


ジェットウォッシャーだけで歯磨きを完結できるか?

No. 

ジェットウォッシャーは歯磨き(ブラッシング)後の補助で使う。これはフロスも同じ。

ただブラシでの磨き残しがジェット水流で部分的に剥がれ落ちてくることはある。

どの製品を買えばいいのか?

各社製品を比較したわけではないので、わかりません。

わからないので、自分は大手の安心を取ってPanasonicのEW-DJ75-Wを買った → https://www.amazon.co.jp/dp/B09XLYFRYH

アイリスオーヤマ等からもいくつか出ているが耐久性や洗浄力がどうなのかは知らない。


タンク容量については明確に、大きい方がよい。

EW-DJ75-Wは大容量タンクがついていて水が600ml入るのだが、これで上の歯と下の歯の裏表から歯間を一通り洗浄するとタンクはちょうど空になる。

このあと歯周ポケットをぐるりと一周洗浄するとさらにタンク半分ほど消費する。小容量タイプの製品では合計5回も水補給が必要な計算で、これは煩わしい。


ゆえに、洗面台に置き場所さえ確保できれば大きいものを買うべきだ。

大容量タイプは充電式ではないため、内部の電池劣化を気にする必要がない(本体寿命が電池寿命に左右されない)点も良い。


高圧水流を洗面所まわりの掃除にも使えるか?

No. これはダメだった。

洗浄強さを最強の「10」に合わせても掃除で使うには非力である。

スポンジで数回撫でれば落ちる汚れだが、水流ではいくら当てても取れない、みたいなケースを何度か経験した。

スポンジが届かないごく狭い隙間の掃除になら利用価値はあるが、それなら捨てる前の歯ブラシでこすった方が早い。


こういう遊びには使える


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