スキップしてメイン コンテンツに移動

NuPhy Gem80 を手に入れた

かわいくてテンキーレスで打ち心地と音のよいキーボードがほしかったので買った。

NuPhyのGem80というモデル。


かわいいやったー!
なお値段はかわいくない。


ホットスワップという救世主

Gem80はCherryMX互換スイッチを使うメカニカルキーボードである。

自分は10年以上前にメカニカルとはいちど決別したのだが、このたび舞い戻ってきた。


同時購入したキースイッチ「Silent Red Clear Top」


メカニカルと決別した理由は過去の買い物の失敗に起因する。

かつてメカニカルキーボードといえばMajestouchの黒軸・茶軸くらいしかないという時代のこと、自分が買ってきた茶軸が1年でチャタリングを起こした。仕方なく黒軸を買い直すもまた1年でチャタリングを起こした。

心底懲りた。1万円の高級キーボードの品質がこれか! と絶望してメカニカルを使うのを諦めたのであった。FILCOめぇ……


ところが現代のキーボード界隈にはホットスワップというすばらしい機構がある。

これは完成品のキーボードからキースイッチだけを引っこ抜いて好きに交換できるというものだ。

もうチャタリングに悩まされることはない。不良となったスイッチはただ新品に交換すれば良いからだ。半田付けも不要という手軽さが最高すぎる。


現代のキーボードはいろいろこだわれて楽しい

良いキーボードはコンピューター大好き人間にとっては万年筆のようなものである。ただ入力できればいいやというレベルを超えて様々なこだわりを遊べるのはとてもよいことだ。

今なら「黒軸 or 茶軸」の広がりしかなかった古い時代からは想像もつかないバリエーションの豊かさで、生まれて10年足らずの新鮮なキーボード沼を味わえるぞ。

参考:現代メカニカルキーボード用語の基礎知識


Gem80はベアボーンキットとして売られていて
キースイッチは全部自分で取り付ける仕様


今回メカニカルに再挑戦するにあたり洗い出した要件はこんな感じになった:

  • メカニカルキーボードである
  • 見た目がかわいい
  • 素敵な打鍵感、ソフトな底打ち感
  • 静かめの打鍵音
  • 英語配列
    • US配列とかANSIとか呼ばれるやつ
  • テンキーレス
    • よく考えたらテンキー使ってないぞと気づいた
  • ホットスワップ対応
  • QMKファーム
    • QMKならばキーアサイン変更がGUIで自由にできる
    • 全キーをCtrl+Alt+Delete同時押しに割り当てたりもできる
  • 虹色に光らなくてよい


英語配列ということ

これまで長らく日本語配列キーボードを使ってきたが、今回は最初から英語配列キーボードしか見ないと決めていた。

日本語がダサいとかではないのだが、かわいいキーボードを探すと必然的に英語配列以外は選択肢に上がらなくなってしまう。単純に日本語配列の製品がないためだ。


例を示す。以下は適当に検索して出てきたカスタムキーキャップたち。


https://www.etsy.com/jp/listing/1584212751/150pcs-constellation-theme-keycap


https://www.etsy.com/jp/listing/1678636515/dream-translucent-nebula-keycaps-104pcs

https://www.etsy.com/jp/listing/1598090684/kawaii-gaming-solid-wood-keycaps

どこを見ても「変換キー」も「かなキー」も存在しないのがわかる。Amazonで "キーキャップ" などと検索してみても同じような結果になるはず。

なので、かわいいを得たければ英語配列に帰依するか、オンリーワンを自作するしかなく、手軽なのは前者であった。

英語配列は半角/全角キーがなかったりするのだが、ここは設定と慣れでどうとでもなる領域だ。


届いたGem80を組み立てる

中国通販なので注文後届くまでは2-3週間かかる。今回だと日本到着までは3日くらいだったが、そのあとの通関で2週間足止めを食らっていた。



このようにキーキャップもスイッチもほぼ皆無な状態で届く。

本体だけでもアルミ筐体でずっしり。


ちなみに分解して中のマウントもいじれる。

チョットだけ自作気分も味わえるんじゃ。


Gem80専用の新作キーキャップ(白)は売り切れで買えなくて残念。

でも代わりに買ったカスタムキーキャップ「Carmine Cloud」が大変かわいいのでよいよい。


せっかくNuPhyで買うならGhost Barほしいじゃん! ということで一緒に届く。

Banana Yellow と NuPhy Blue


できあがり。


使ってみる→とてもよい

打鍵感はスムーズなリニアでしっかりルブされたやつ。音はコトコト深い音。そんで見た目もかわいくできたので満足している。


要件に入っていなかったとはいえ七色に光らせることもできる。

クリスマスツリーみたいく派手にする設定もある一方、控えめな光り方も選べる。このくらいの固定色は作業の邪魔にもならない。


機能面ではQMKファームなのがやはり便利で、購入後しばらくはVIAやRemapで機能変更をあれこれやっていた。

たとえば自分はよく右Altを押そうとして隣のMenuを押してしまうのだが、いっそ間違いを肯定しちゃえって感じでMenu長押しをAltにアサインした。こういうことを即座に試せるのが大変便利だ。

疑似テンキーをFn+右上に作ってみたりもしたけど
全然使ってない


結論:現代のメカニカルキーボードはいいぞ。


関連記事


コメント